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12月1日 地域づくり政策に革新が必要―公共事業と地域(下)

 要は公共事業そのものの是非なのではなく、中身次第である。公共事業の中身を時代の要請に即したものにしていくためには、制度的な枠組みも必要で、例えば、アウトカム重視型の公共事業評価を行っていくこともその一つである。つまり、公共事業の是非を判断する時に、インプット評価(何兆円使ったか)やアウトプット評価(何キロ整備したか)だけではなく、「その投資によってどんな利便性が高まったか」というアウトカム評価をより重視していく必要がある。

 第3に、代替的な地域振興策が必要だ。確かに、公共事業依存型の地域おこしは、地域の持続可能な成長につながりにくい。しかしだからといって、代替策なしに、公共事業だけやめてしまったら、地域は取り残されるばかりである。その観点からも新時代にふさわしい地域づくり政策についてのイノベーションが求められているということになる。