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"鈴木宗男なりの生き様で" 仮釈放された鈴木宗男氏が激白
「私は生涯政治家」 鈴木宗男氏、政界復帰に強い意欲

 会見後、与野党の国会議員による「復帰を祝う会」が開かれ、民主党小沢一郎元代表鳩山由紀夫元首相、自民党伊吹文明元幹事長、社民党福島瑞穂党首らが出席。小沢氏は「内も外も大変な難しい局面の時に、鈴木氏と一緒に考え、議論しあい、行動できることを喜んでいる」とあいさつした。


111206鈴木宗男氏釈放記者会見&パーティー


【鈴木宗男氏会見詳報】(1)「時間をかけて次のステージも考えていきたい」(6日午後)

 「今朝8時に1年ぶりに自由な空気を吸うことができました。面白い巡り合わせで、昨年の12月6日に収監され、同じ日に仮釈放という巡り合わせですので、宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える鈴木宗男の生きざまはこの収監、仮釈放の日にもあっているのかなと、こんな思いをしながら朝8時、とても気持ちがいい、すがすがしい空気を外で吸うことができました」

 「この1年間、もとより私は政治家でしたから、この永田町の動きも気になりました。政治があったかなかったといわれると、政治はなかったのではないかと思いながら、国民や被災者に申し訳ないなと、私なりに現状を考えておりました」

 「1年の間に私はさまざまな勉強をする中で、苦難を乗り越えるには3つ必要だと思いました。一つは自分の信念が大事だと思いました。筋を通す。確固たる責任を持ってぶれないでできる。こう考えました」


 「もう一つは一人では生きていけない。家族、知人、友人、仲間が必要だと思いました。幸い、家族は意を強くして『体には気をつけて、天の配剤だと思って、神様が与えてくれた時間だと思って、体に気をつけて頑張れ』と家内や娘や息子が言ってくれまして、これは安心しました。同時に松山千春さんはじめ、多くの後援者からも『信じているから頑張れ』、こういう言葉をいただきまして。『疾風に勁草を知る』。後漢光武帝が自分の配下である王覇をたたえた歌でありますけれど、わが後援会は、私の友人や知人や支持者はこの言葉にふさわしいなあと思ってですね、これまた意を強くしたものです」


 「3つ目は私は目に見えないものの力があると思いました。目に見えないものといえば、ご先祖さまの加護、亡き両親の加護があるなと思いました。こういった万物に支えられてもいるなと、こんな思いをしての365日でありました。このことをしっかりこれからも胸に刻んで頑張って参る決意であります」

【鈴木宗男氏会見詳報】(2)「TPPは反対。急ぐ話ではない」(6日午後)

 「私は生涯政治家であるとの考えには変わりはありません。それは21歳で学生の時から中川一郎先生の秘書になって、35歳で国会に出て、49歳で大臣をやり、50歳で官房副長官、51歳で自民党総務局長等々やりながらですね、おかげさんで昨年の8月4日には本会議において衆議員の永年表彰。私から政治を取ったらなにも残ってませんから。生涯政治家であるという私自身の考え、あるいは姿勢は変わるものではありません。しっかり役割を果たし参りたい。私に与えられた環境、立場でやっていきたいと思います」

 「3月11日の大震災ですが、私自身もさくら市社会復帰促進センターでちょうどあの時間、仕事を。仕事というのは私は病棟というところに配役になっていて、お年寄りの介護だとか体の不自由な人の介護、入浴だとかお世話なんですよ。あるいは食事の配当などやっておりまして、ちょうど私はその時お年寄りの世話でした。あの社会復帰促進センターは粘土質ですから地盤が固いんですが、それでもですね相当な揺れで、私はお年寄りの車いすを押してお風呂に入れる直前だったんですが、そこで地震にあったんですけどね、お年寄りを倒しちゃいけない。事故になりますしね、けがさしちゃいかんと思って必死になって押さえておりましてね、その後から大災害だということになってきて、私はやっぱり1番辛かったのは何もしてやれない自分がここにいるということ」


 「この点本当に申し訳ない。これが1番の苦痛というかですね、辛かったですね。私は何ができるかと思って、たまたまラジオから避難されている人たちが靴下足りないとかですね、下着が足りないということですから。私は事務所に電話してとりあえず私の持っていた靴下5足、それしか遅れるものなかったもんですから5足の靴下。あと事務所では毛布だかとか食料品を集めて出して東北のいろんな人間関係で送ることができまして。お礼の手紙なんかもきましたけどね。副代表が一生懸命ボランティア活動したりですね、頑張ってくれましたんでね、良かったかなという思いを持ってます」

 「原発については、残念ながら技術的なことは私もそんなに正しくは知りませんけども、1つ言えることは技術的には、間違いなく制御棒は降りて原発は止まったことは事実ですね。しかし残念ながらあの津波によってバックアップ体勢が全部破壊されたということ。想定がないと言っても、私はやっぱり想定するのが、この政治だとかあるいはこの責任ある立場だとか、さらには少なくとも原子力というのはリスクがあることも事実なわけですから、私のこの想定外という言葉で済まされる話でない


 「これを思ったときですね、これまたあの福島原発周辺の皆様方にとっては大変な痛手だし申し訳ないしね、特にこれは自民党政権時代進めてきた話ですから、あの安全神話が本当にこのわれわれも、私自身も現職としてですよ、当時の通産省科学技術庁の説明を聞きながら、正しかったのかどうかというのはこれもまた自問自答したときですね、これまた被害に遭われた人たち、故郷を離れざるを得なかった人たちには申し訳ないなという思いを持ちました」


 「ただ、その中でやっぱり少しでも放射能漏れを防ごうと思って頑張った人もいた。この人たちの体を張っての努力はこれまた私は東電関係者も技術屋さんの一部もそうでありますし、また消防士、自衛官、警察官もそうでありますけども、こういった人たちの努力もまた国難に立ち向かったわけですから高く評価するとき、改めてやっぱりこの政治の判断は重いもんだし、やっぱりしっかりしなくてはいけない。何があっても大丈夫だという態勢をとってやるのが責任ある政治の姿でないかなということを思いましたね」

 「TPPについては、私は反対です。なぜか。1つは、民主主義は手続きが1番です。次に中身です。私は、今の野田佳彦首相も前政権の菅直人さんの尻拭いといえば表現がどうか分かりませんが、何となく後を引いている。菅さんが言った話をですね、政権継承したという流れの中でですね、受け継いでいるような感じも持っております」


 「例えばオバマ米大統領はこのTPPで、110億ドルの輸出創出と7万人の雇用創出と言っております。アメリカはいいかもしれませが、日本は何のメリットがあるんでしょうか。野田首相は守るべきものは守ると言いますが、FTAなどですね、2国間交渉になれば、守るべき個別案件はありますよ。しかしTPPは、私は個別案件は該当しないと思いますね。すべて段階的関税撤廃ですよ。今、日本のおいしい米、評価の高い米にしたって、1000%の関税をかけているから生きているんですよ。小麦だとかミルクだとか大豆どうするんですか。300%、400%の関税で日本の農家は生きているんですよ」


 「同時に日本の農家は与えられた条件の中でこれ以上ないというぐらいの努力をしてます。その農家の皆さんに十分な説明もなく、これで行くんだというのは私は手続きからしても問題だ。急ぐ話ではない。同時にTPP加盟国でも日本とアメリカで9割貿易占めるんですよ。日本がこれだけのメリットがありますという具体的な数字を出せると思ったら大間違いですね。車が今約2兆4000億円ぐらいですが輸出量が。それに関する関税が部品など入れて850億円です。その850億円が無くなるんだと言って車業界が言いますけれども。850億円で3兆円の農業を無くしていいんですか。私はここら辺は堂々と出てもっと政治家も勉強して、きちっと納得のいく議論もして本当の国益は何かという観点に立って詰めるべきだとこう思っています。そういった意味で手続きもなく、中身も十分説明もなくてですね、ただTPPだ、消費税だというのは問題があると思っています」

【鈴木宗男氏会見詳報】(3)「国会議員は定数削減とボーナス返上」(6日午後)

 「私は特に消費税の議論は、政権交代で当時の鳩山由紀夫代表は4年間は消費税の議論はしないと言ったんです。これによって国民も政権交代に舵を切った部分もあるんですから、約束は守る。これは民主主義の約束事だとこう思います」


 「合わせて、消費税の議論をする前に、国会議員の定数を衆議院は100人。参議院人口100人で1人。きちっとした政治家としての姿勢を示しながら同時に公務員の給料削減だと。7・8%なんて言ってます。そんなことする前にまず大事なのは、国会議員給料3分の2カットですよ。500万円のボーナスももらわない。復興が明らかになるまでは返上します。これやっただけで、ボーナスだけで35億円浮きます。給料だけで35億円浮きますよ。10年間で700億円できるんじゃないですか」


 「公務員は給料は担保した方がいいと思います。生活がかかってますから。ボーナスです。国家公務員のボーナス今約8500億円です。国民の税金使っているのは。これみなさん3分の1カットしただけでも約3000億円浮くんじゃないですか。10年間で3兆円出ますよ。あるいは公務員宿舎4分の1。この都内廃止だとか出てますけども、全部無くすべきですよ。緊急なものだけ残したって何が緊急なんですか。何とでも手打ちますよ、官邸もあればですね、衆議院の宿舎もあるんですから」


 「首相が記者会見で『私はこう思っている。国民のみなさん協力してください。国民の皆さんが選んだ国会議員ですから、皆さん方から国会議員にも言ってください』といえば、国会議員反対できますか。選挙区抱えているんですから。私は、やはり政治家のリーダーシップ、特に首相なり要、要の人がしっかり発言してリーダーシップをとれば、国民もそこまで血を流し身を削りやっているか、それならばわれわれも、年金をもらう場合でも財源が必要だ、よし協力しよう、こんなことになると思うんですよ。この点も新党大地の代表としてしっかり発信していきたいし、やることはやる、またすぐできることだというメッセージを堂々と訴えていきたい」

 「私は石川さんを信じておりますから、石川さんに堂々と最後まで戦っていただきたい。このことは小沢一郎先生にも言えます。法律の専門家、法律に詳しい検察が立件しようと思ってもできなかった事件を、また何となく興味本位で論調している人が多いんですけれども、それはこれまで本当に公正公平かというのが私自身はちょっと首をかしげます」


 「しかし、これは今裁判進行中でありますから、必ず私は裁判の進行の中でだんだんと真実が出てくると、こう思っていますし。同時に私は小沢先生の裁判でも私自身ひとつ感じることがあるんです。私も中川一郎先生の秘書をやっていました、年間大きなお金を私自身預かっていました。田中角栄先生が逮捕されたとき、中川一郎先生はこう言いました。『おれは角さんのようにはならない。俺に何かあったら鈴木が捕まってくれる』と。こう中川先生が言うぐらい私は信頼されてました」


 「私は秘書としてどんなことがあっても親方、中川先生には迷惑をかけない。これが秘書の考えなんです。そしたら、大きなお金は個別に分けてもらったようにするだとか、相手の了解も得ながら、いろいろですね、立場を考えて法律も考えながらその範囲の中で最大の許容量と言いますか、許容限と言いますかですね、許容範囲を考えてやっていくものが秘書の務めなんですよ」

【鈴木宗男氏会見詳報】(4)「北方領土はライフワーク」(6日午後)

 「特に私は、ロシアは世界一の資源大国です。日本は世界一の応用技術を持った国です。世界一の資源大国・ロシアと応用技術世界一の日本が組めば、私は世界に貢献できると思っていますから。この点、これは原発、震災とも関係しますが、液化天然ガスはこれからの二酸化炭素の排出問題なんかも考えたときに、重要なエネルギーの大きな要素になってくると思います」


 「じゃあ、そのガスはどこかといえばロシアでありますから。私はロシアとのダイナミックな協力関係、まずはロシアとの信頼関係というか、大きな経済協力等を進めていけば、おのずからロシアも日本も良かったという流れができて、あわせて領土問題も動いていくのではないかと考えています」

【鈴木宗男氏会見詳報】(5)「頭のいい政治家はいない。一川氏も菅氏も」(6日午後)

 「あと一川(保夫防衛相)さんの発言なんかも、私から言わせれば、今の政治家をみておって一つ言えることは、勉強した政治家、偏差値の高い政治家はいるけれども、頭のいい政治家はいないと思ってます。言葉の使い方を知りません。あの答弁でも、婦女暴行事件、知ってますかといったら、十分認識していますと答えればいいんですよ。詳細うんぬんなんていうことは、親切で言ったと思うんですけど、配慮して言ったと思うけども、使い方を間違っていると思いますよ」


 「同時に、中身は、と聞く方に私はお尋ねしたい。被害者も現にいるんです。家族もいるんですよ。国会の場で、どうしてプライバシーだとか人権に関わる話の中身が聞けるんですか。私は逆に、なんという人間味のない話だと私ならば逆にお尋ねしたいですよ」


 「そういう意味で、一川さんだって国立大学を出ているんですよ。農林省に上級職で入っているんです。技術職で。勉強はしているんですよ。ただ、若干私から言えば、頭が良くない。頭が良くないというのは本人をバカにして否定している話じゃないんですよ。私の言う頭とは地頭です。政治家というのは、時には胆力を持ってですね、裂帛(れっぱく)の気合で対峙(たいじ)しなければいけませんよ」


 「菅直人さんが疎いと表現しました。これまた配慮して言ったと思うんですよ。あんときだけ一言、私ならば、まだ情報が入っていないので確かなことが言えないと言えば済む話ですよ。それを親切ぶって言ったと思う。菅さんだって勉強はしているんです。東工大出ているんですから。しかし私は頭がよくないと思いますよ。やり方みると。どうも今の政治家を見ていると、与野党とも勉強している、偏差値は高いけども、ここ一番、国民目線で私は判断したとき、地頭がない」


 「よく田中角栄ありすれば、という話が出るけれども、田中先生、勉強してませんよ。小学校しか出ていないんですから。しかし、間違いなく言えることは国民の目線にあって、当時の政治状況の中で国民第一でやってきたことは事実なんですよ。そういった意味では私は小沢先生が言った国民第一、官僚政治打破というのは、それなりに間違いなく理解している人もいれば、期待しているんではないかと受け止めながら、喜連川社会復帰促進センターで考えてきました」

【鈴木宗男氏会見詳報】(6)「冤罪を作っちゃいけない」(6日午後)

 「私はやっぱり、国策捜査という言葉が定着したが、検察が最初からシナリオ、ストーリーありきで作って、それにまた調書優先主義で、2人の先生はよく分かっていますが、佐藤先生は足利事件の菅谷さんの弁護をした人ですよ。いろんな弁護士さんの話を聞いても、検察官が作った調書通り、同時に私が逮捕された事件でも、やまりんさんでも島田さんも検察の言うとおりに調書しましたというのが大勢ですよ。調書優先で裁判官も、私が正直に賄賂はもらっていませんといったら、判決の文章は反省の情皆無なんです」


 「本来ならば私なんかは執行猶予をもらってもいいと思っても、反省の情皆無で実刑なんですね、結果として。そういうのをみると、やっぱり検察のですよ、やっぱりやり方、私自身は特捜はない方がいいと思っています。特捜というのは何かしら、特権というかエリート意識を持って検察の中の検察だみたいな一種の思い上がり、青年将校化した連中がいると思いますよ。鈴木をあげるのがわれわれの一つの手柄だみたいな、出世コースだみたいな、この思い上がっているというか、勘違いしている価値観を持っている人がいますね。そのためにも私はしっかり政治が検察をチェックすべきだと思う」


 「これも皆さんね、戦後の内閣をみるとき、皆さん、閣議の席順は役所のできた順番なんですよ。閣議前にテレビに映らせているのは、当選回数や閣僚経験の順番で座らしているんです。閣議の中というのは役所ができた年で並んでいるんです。だから法相は絶えず首相の横なんですよ。重い。この順番からいっても」


 「じゃあ、戦後ですよ、法相が本当に与党の中で、議院内閣制は与党が政権を作るわけですから、与党の中で重きをなした人が何人いるかといったら、いないですね。この点もなめられたと思いますよ。やっぱりもっともっと国民の代表たる国会議員がですね、特に首相あたりは、法相は相当大きな影響力や判断力を持っている人をびしっとつけたら、きちっとしますよ」


 「人事権を持っているのは法相なんだから。法務省だけですよ。検事が事務次官になるのは。検察が事務次官になるのが。しかもですよ、各役所は事務次官がトップですね、役所の事務方では。法務省だけが4番手ですね。検事総長がいて、次席がいて、東京高検長で、そして事務次官ですから。こういうバカな組織はないんではないんでしょうか。私もおかしいと思いますよ」


 「私だって途中で妥協すればね、また別の展開があったと思うんですよ。私、検事に言ったんですから。私を取り調べた谷川さんだとかは、あえて名前も言いますけどね、この検事はバッジをはずしなさいとか、先生ね、政治家を辞めたほうがいいですよ、と。そこで手を打てば、私は逆に入ることなかったかなという気もするんですけどね」


 「しかし私も弱気になって妥協しようと思ったけども、このときも女房や子供たちが戦えというから、私もがんばって431日いたんですけどね。結果としてがんばって良かったと思うけども、私の経験からしてもね、冤罪を作っちゃいけませんけど、村木事件が良い例ですよ。佐藤先生は村木事件をみながら、弘中弁護士もそうですけど、鈴木事件も一緒だと、同じ構図だと言ってくれてますよ。日本を代表する弁護士さんがですよ、そういってくれている以上、私はその声にも耳を傾けるのが大事だと思っていますしね、ありがたいことだと思っています」

【鈴木宗男氏会見詳報】(7完)「鈴木宗男の消費期限は残っている」(6日午後)

 −−現在の健康状態や今後検査の予定は


 「とりあえず近々病院に行って検査したいと思います。10年前に逮捕された後、胃がんが出ましたし、去年収監されたとき食道がんが出ましたんでね。私自身、健康には気を使ってきましたけども、しかしこれまた人知を越える面もありますから、1日も早く病院に行って、しっかりチェックを受けて、その結果をみながら鈴木宗男の再起働。再び、起きる、働くだ。なぜにんべんか。人という字がついているからだ。私は人様に助けられて生きていますから、人様の思いというのを忘れない意味でもしっかりそのことを踏まえてやっていきたいなと思っています」

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20111202#1322832756