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情報BOX:ユーロ圏債務危機、今後の主な日程
シナリオ:ギリシャ債務交換協議の予想される結果と市場動向

ギリシャはデフォルト(債務不履行)を回避するために必要な融資を国際社会から受けるため、既存債務を新たに発行する債券と交換する案について民間債権者の合意を得る必要がある。

民間債権者の主体となっている欧州の銀行はさらなる償却を迫られることを懸念している一方、安値でギリシャ債を買い入れたヘッジファンドはリターンの最大化を狙い、ギリシャの提案を拒んでいる。


それ以外のギリシャ保有者は、政府系ファンド、保険会社、ギリシャの年金基金などで、2060億ユーロ相当のギリシャ債が合意の対象になるとみられている。民間債権者がすべて提案を受け入れれば、少なくとも50%の償却が必要になる。


欧州中央銀行(ECB)も多額のギリシャ債を保有しているが、民間債権者とはみなされておらず、交渉に関与していない。

<自発的な債務交換で合意>


民間債権者が保有するギリシャ債を、半分程度の価値しか持たない新たに発行される債券と「自発的に」交換することで合意する。

<集団行動条項の発動>


ギリシャが「自発的」な債券交換について十分な債券保有者から合意が得られない場合、合意を拒んでいる債権者に対し、債務交換を強制する法的措置に訴えるという選択肢もある。

<交渉決裂>


何の合意もできないまま交渉が決裂すれば、ギリシャは3月20日に145億ユーロの債務償還を控え、デフォルトに追い込まれる可能性に直面する。

<土壇場での救済>


3月20日が近づけば、秩序なきデフォルトに対する懸念が高まり、国際社会はギリシャに対して債務返済に必要な資金の融資に踏み切る可能性もある。