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【今、何が問題なのか】「名誉の殺人」で殺された4人のアフガン母娘

 2009年6月、カナダ東部キングストンで、運河に沈んだ車の中から4人の女性の遺体が見つかった。モントリオール在住のアフガン系一家の長女(19)、次女(17)、三女(13)とこの3人の娘の母親ではない最初の夫人(52)=4人の年齢は当時=で、娘たちの父親(58)と長男(21)、1男3女の母親である2番目の夫人(42)が殺人容疑で逮捕された。

父親らは1992年にアフガンを去り、パキスタン、オーストラリア、ドバイを経て、2007年にカナダに定住した。一家は裕福で、一夫多妻は国外退去となるところだが隠していた。

検察側は警察がひそかに録音した父親と2番目の夫人との会話などを根拠に、事件はアフガンなどで起きる「名誉の殺人」だったと主張した。女性の婚前・婚外交渉は家族の名誉を汚すものであり、父親や夫が殺しても構わないとする発想だ。3人の娘は、男の子とハグしたことや、部屋からコンドームが見つかったことなどで、父親にとがめられていた。

 カナダのロバート・ニコルソン法相は判決を受け、「“名誉の殺人”は野蛮でカナダではありえない」とコメントした。