TDKの上釜健宏社長は31日の決算会見で「北米メーカーのスマートフォンの台数が予想に比べ半減している」と明かした。「社名は言えないが、世界2強の一つ」としており、iPhone5を指したとみられる。13年3月期の営業利益が前回予想より220億円目減りする見込みという。
村田製作所の藤田能孝副社長も、31日の決算会見で「iPhone5減産の影響は」と質問され、「個別のお客様については言ってはいけないが、世の中で言われている通り」と述べ、計画より減産していることを認めた。
アルプス電気の米谷信彦専務も「スマホ向けの製品が期待どおりに伸びなかった」と述べ、13年3月期の業績を押し下げる一因に挙げた。