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信用がお金に換わる世界で、僕たちは 「上場」し「株価」を付けられて生きている|ピカソの秘密|ダイヤモンド・オンライン

よりよく生きていくコツは、今、流通しているハードマネーを1億円持つ、といったことではなくなった。誰とつきあうか、どう信用を創造するか、信用とは何か、などを丁寧に考え、咀嚼し、日頃から信用を貯めていく生活習慣こそ大切だ。

マネックスグループのCEOである松本大氏は、起業前に投資銀行ゴールドマン・サックスで共同経営者(パートナー)になっており、膨大なストックオプションを持っていた。あと数カ月でゴールドマンが上場し、そのストックオプションを売却すると、一説によると10億円のお金が入ってくるという状態にあった。しかし、そのオプションを投げ打って(ストックオプションは会社を辞めると価値がなくなる可能性がある)、起業した。大金をふいにしてまでやるのですか、もうちょっと待てばいいじゃないですか、と周囲は口々に言ったそうだ。


 しかし、彼は「大事なことは、やりたい仕事と信用だ」と言って飛び出した。手を伸ばせば届く10億円よりも、自分に内在する数千億円分の信用を選ぶ選択だった。結果、今の松本さんの資産はマネックスの持ち株を中心として、当時の数十〜数百倍に増えているはずだ。氏は、自分が発するひと言ひと言が信用の創造であって、それが客観化され、外部化され、数値化されたものにお金はすぎない、とその本質を知っている。

 資本ではない。信用(クレジット)が主体の社会、それが新しい社会システム、信用主義社会である。