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個人メディアにとって「面白い」とはどういうことか?

「わたしにも、わかった!」→理解(Comprehension)
「これは知らなかったな!」→発見(Discovery)
「あれって、どうだったっけ?」→復習(Review)

【理解 Comprehension】

僕の読者は賢いし、自分より勉強ができる上に、分別もある。たまたま僕の方が、ある事象をよく知っているように見えるのは、これまでの人生でのフォーカスやアングルが、他の人とは違っていたからに過ぎない。だから僕が新しい事を読者の日常に持ち込めば、彼らはたちどころにそれを理解し、消化する……そういうオプティミスティック(楽観的)な世界観の下で、自分の持っているもの、感じていることなどをシェアするわけです。

(ちょっとむずかしいけど、自分にもわかっちゃった!)という、無理した後の達成感こそが「面白い」という感覚を構成する重要な要素なのです。

【発見 Discovery】

女性のファッション雑誌だろうが、鉄道マニアのための雑誌だろうが、旅の雑誌だろうが、そこには読者や視聴者のイマジネーションを刺激する発見の要素がなければいけません。それは言い換えれば、浪漫(ロマン)です。

【復習 Review】

新しい曲を発見することは楽しいわけですが、自分の好きな曲は、何度聞いてもいい。いや、次々に新しいものを見せられても、既に自分が知っていること、わかっているもの、積み上げてきたこと、それらを機会あるごとに再訪し、「あれって、どうだったっけ?」という過去の知識をsolidify(=強固なものに)することが必要です。


特に経済指標などが「わかる」ということは、それぞれの指標がどういう要素から構成されているとかということじゃなくて、「前と比べて、どう変わったか?」という経緯ないし文脈が分かるということなのです。


プロ野球のファンなら、そのシーズンがどういう風に展開していて、自分の応援するチームのリーグ内の順位がどう推移しているかが気になる筈です。