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世界一の美食都市は東京、本家フランスをしのぐ高評価に納得 - Bloomberg

東京は店の星の数にふさわしい「本当に世界のグルメの中心」なのかどうか−。私はそれを自分で確かめるために東京を訪れた。ミシュランの覆面調査員がどうして東京に親近感を覚えたのか、いろいろな料理の体験を通じて私にもその理由が分かってきた。


厳選された食材と技法へのこだわり、完璧さの徹底した追求というフランスを世界の美食の中心たらしめたまさに同じクオリティーが日本の食文化の土台になっている。幻滅したフランス愛好家にとって東京は刺激的な発見に満ちている。ここは新しいパリではなく、往時のパリをほうふつとさせる。フランスとの関係の深さも想像以上だ。 


1960年代から半世紀にわたるフランスと日本の食文化交流を経て、東京は素晴らしいフランス料理の発信地になった。日本を定期的に訪れたフランスを代表するシェフは調理法や料理の盛り付け、おもてなしの作法を本国に持ち帰り、「ヌーベルキュイジーヌ」革命を刺激する役割を果たした。一方、フランス料理に情熱を傾ける日本の多くのシェフが渡仏。90年代までに多くの日本人研修生がパリの高級レストランで技術を磨いた。今では現地の日本人シェフが腕を振るうミシュランの星付きレストランもある。


日本に帰国したシェフはフレンチレストランやベーカリー、ワインバーを開店した。そのほとんどが立地する東京は、フランス料理の第2の故郷のような場所になった。

この質問をフランスで菓子作りを学んだ日本を代表するパティシエの杉野英実氏にぶつけてみた。杉野氏は世界トップのパティシエが定期的に意見交換するための組織「ルレ・デセール」の4人しかいない日本人会員の1人だ。  


彼は慎重に言葉を選びながら、フランスの菓子店では技術を学ぶのに必要な時間と努力を惜しまない若い職人を見つけるのが難しくなっていると話す。最高峰の店でさえ、例えばデザートに安定剤を使うなど手っ取り早い方法を今では取り入れているという。


「彼らは基本を失いつつある。向こう10年か20年でフランスの菓子芸術が失われ、それが東京、日本で生き続けることもあり得るのではないか」と杉野氏は指摘する。この幻滅したフランス愛好家にとって、それは、これまでなじみのない考えとはいえ、喜びを感じるさせるものだ。

1週間の東京滞在で食事を満喫した私は、ここが世界で最も活気に満ちた美食の都市であることを納得した。いつ東京に戻って来れるのか、それだけが気掛かりだ。

日本には始めと終わりの役割がある。
仏教も儒教も日本で完成されている。
レヴューも宝塚にしか残ってない。
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