https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

「ひこうき雲」は大切に封印してきた特別な曲 : インタビュー : ジブリをいっぱい : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ――菜穂子をどう見ましたか。


 松任谷 ある意味で理想型ですよね。彼女の人生も含めて……。美しい状態のままって、なかなか現実はそうはいかない。


 ――宮崎監督の作品を苦手だという人は、登場人物について「現実にはこんな人いないよ」って言うんです。「こんなにまっすぐな人はいない」とか「こんな頑張り屋さんいない」とか。宮崎監督が描く人物像をどう思われていますか?


 松任谷 好きですよ。自分の中にある、自分が好きな要素をクリックしてくれるから。ナウシカもキキも菜穂子もそう。もちろん二郎も。うちのプロデューサー(松任谷正隆)を見ていても、ああいうものづくりにまっすぐな姿勢は理解できる。そういうところがなきゃだめだって思うし。


 ――宮崎監督は70歳を超えて、初めて正面からラブシーンを描いています。年齢を重ねていく中でどんどん純粋さが極まっているような感じを同じクリエイターとしてどう見ていますか。


 松任谷 作りたいものを作れるところにいけたんだなぁって。限りなく、作りたいものを。それでいてコマーシャルも高い次元で一致させる。私もそうありたいけど、なかなか難しい。ものを作っていると突き抜ける瞬間ってあると思うんですよ。そういう意味で突き抜けた映画だと思います。自分がこうやって関わらせてもらっているっていうことは全然関係なく、「あぁ、抜けてる」って。