遠藤浩一氏死去 「正論新風賞」受賞 保守派の論客として活躍 拓大教授 - ZAKZAK
拓殖大学日本文化研究所所長で産経新聞「正論」メンバーの遠藤浩一(えんどう・こういち)氏が4日、死去したことが分かった。55歳。4日午後に新年会に参加した後、体の不調を訴え、その後死去したという。
民社党広報部長などを経て拓殖大学大学院教授に就任。近代日本政治史などを専門に活躍した。
2009年にフジサンケイグループ主催の第10回「正論新風賞」を受賞。今月3日付の産経新聞「正論」欄で「『観念的戦後』に風穴開けた参拝」と題する小論を発表したばかりだった。
【正論】年頭にあたり 「観念的戦後」に風穴開けた参拝 - MSN産経ニュース
いうまでもなく、政治とは現実との格闘である。筆者の見るところ、安倍内閣及び自民党はひとつひとつの政策を現実的に、かつ慎重に進めている。
米国と協調し日米同盟をより強固なものにするにあたって集団的自衛権行使は避けられないし、自立し自分の国を自分で守るようにするには、現行憲法の見直しは必須の現実的課題となる。一方、外国の顔色を窺(うかが)って英霊を蔑(ないがし)ろにするようでは自立どころか、自壊を待つのみだろう。
民主党政権という悪夢のような現実を清算し、安倍政権が誕生して1年。堅実かつ大胆な運営で相当の成果を上げているが、安倍首相の真の目標は憲法を正して「戦後」に終止符を打つことにある筈(はず)だ。このすぐれて現実的な目標を達成するには、粘り強さと周到さが求められる。そして現実主義と現実肯定主義を峻別し、後者の罠(わな)に嵌(は)まらぬよう注意することだ。その意味で、首相の靖国神社参拝は観念化した「戦後」から脱却するための大きな一歩といえる。