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ローマ法王、人工妊娠中絶は「使い捨て文化」 異例の強い批判 - MSN産経ニュース

ローマ法王フランシスコ(77)が13日、人工妊娠中絶について「恐ろしい事で、新たな“使い捨て文化”の一部である」と、近年、稀(まれ)に見る厳しい表現で非難し、欧米で物議を醸している。法王がこの問題に関し、自身の考えをこれほどはっきりと発言したのは昨年3月の即位後、初めてだが、これまでの柔軟な姿勢が一転、厳しい態度に変化した。

 人工妊娠中絶や同性愛を嫌悪するローマ・カトリック教会の保守派は法王の発言を支持するが、この問題に関し、今も意見が分かれる大量消費文化の国、米国では反発の声が出そうだ。


 「産声を上げることなく、人工妊娠中絶の犠牲となる子供たちが存在すると考えるだけで恐ろしい」


 法王はこの日、ローマ法王庁バチカン)駐在の各国外交団に対する新年恒例のスピーチでこのように述べ、前任の法王ベネディクト16世(86)や、その前任ヨハネ・パウロ2世(1920〜2005年)と同様、この問題に言及した。


 加えて、「(人工妊娠中絶は)残念ながら、不要な食べ物や物品を廃棄するように、人の命を捨てる新たな“使い捨て文化”の一種である」と、米国に象徴される大量消費文化に対する批判と絡めて厳しく糾弾した。

 フランス通信(AFP)などによると、法王は昨年9月19日、カトリックイエズス会系雑誌とのインタビューで、同性愛者や離婚経験者、人工妊娠中絶について「慈悲深くあるべきだ」と訴え、かつての法王たちと異なり、一定の理解を求める姿勢を表明。


 即位後初となるこのインタビューで「カトリック教会は何よりも“傷を癒やせる”存在でなければならず、教会が認めない行為に対しても、より深い同情と理解を示すべきである」と踏み込んだ発言もあった。


 さらに「新しいバランスを見つけなければ、教会の倫理体系は砂上の楼閣(ろうかく)のように崩れ落ちるだろう」と警告すらしていた。

 だが、この発言について、米ロードアイランド州の司教が「人工妊娠中絶の悪について言及していない」と不満をもらすなど、保守系カトリック信者から非難が相次いだ。今回の方針転換は、こうした保守派への配慮とみられている。

今回の法王の発言について、ローマでは「教会の教えなので、特段驚かない」(40歳女性)、「人の命を守り、教会の信念を広める法王の役割」(55歳男性)と静観しているが、米で非難が高まるのは必至だ。


 米CNNテレビが昨年12月24日に発表した米調査会社ORCインターナショナルとの共同世論調査(12月実施)の結果によると、昨年9月の発言を受け、85%が法王は「極端なリベラルでも極端な保守でもない」と答え、86%が「現代社会に沿っている」と評価するなど、法王に対する米国人の好感度では過去最高を記録した。


 一方、2003年の調査では「中絶が増加する現代社会では、死の文化が席巻している」と発言した当時のヨハネ・パウロ2世について、約50%が「時代遅れ」と答えていた。バチカンはまた「時代遅れ」の教えに逆戻りするのだろうか…。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140115#1389782705
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130920#1379677538