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カストロ議長、ローマ法王との会談で信仰心取り戻す (CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

キューバラウル・カストロ国家評議会議長ローマ法王フランシスコが10日、バチカンで初めて会談した。カストロ議長は会談後、フランシスコ法王の教えのおかげで宗教に対する姿勢の軟化を決意しただけでなく、自身も再びカトリック教徒として祈りをささげたい気持ちになったと表明した。


カストロ議長は「法王の説話は全部読んだ。もし法王がこうした発言を続けるのなら、遅かれ早かれ私も再び祈りをささげるようになり、カトリック教会の信者に戻るだろう。これは冗談で言っているのではない」と語った。


フランシスコ法王との会談後、ローマでイタリアのレンツィ首相との共同会見に臨んだカストロ議長は、9月に予定されている法王のキューバ訪問について、すべてのミサに出席するとも宣言した。この日の会談では「法王の知識、知恵、謙虚さ、人々に知られるあらゆる美徳に強い感銘を受けた」と述べている。


キューバでは兄のフィデル・カストロ国家評議会議長が1961年に「私はマルクス・レーニン主義者であり、生涯それを貫く」と宣言して以降、カトリックなどの宗教を信仰する国民が厳しく弾圧された時期もあった。


その後1992年の憲法改正で宗教に対する差別は禁止されたものの、米国務省の昨年の年次報告書によれば、キューバ政府は依然として宗教活動に対する規制を続けているという。


これに対してカストロ議長は10日、「私はキューバ共産党共産主義者だ。党は信教を許してこなかったが、今は信者も我々の一部であることを認める。これは重要な一歩だ」と言明した。


カストロ議長はまた、キューバが目指す政治的、経済的改革にも言及し、実現は想像以上に難しいとの認識を示した。その理由について「国民を傷つけるような措置や衝撃的な政策をとるわけにはいかない。誰であろうと国民を路上に追いやるような事態を招いてはならないからだ」と説明した。


キューバと米国の国交正常化に向けた交渉では、フランシスコ法王とカナダ政府が仲介役を果たした。カストロ議長は昨年12月、この仲介についてフランシスコ法王に謝意を表明していた。


ローマ法王庁によると、フランシスコ法王とカストロ議長の会談は約50分にわたり、「非常に友好的」な雰囲気で行われた。相互に贈り物も交換し、カストロ議長はキューバの首都ハバナにある聖母マリア大聖堂の記念メダルやキューバ人画家の絵画を贈呈。フランシスコ法王からはキリスト教の聖人「トゥールのマルティヌス」のメダルや、自身が2013年に著した『使徒的勧告・福音の喜び』が贈られたという。