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FRB: Press Release--Minutes of the Federal Open Market Committee, March 18-19, 2014 --April 9, 2014

FRB議事録 早期利上げ観測拡大を警戒 NHKニュース

FRBは、先月の金融政策を決める会合で、今の量的緩和のさらなる縮小を決めるとともに、会合参加者一人一人の最新の景気見通しやゼロ金利を解除する時期などの予測を併せて公表しました。
ただその内容が、景気の回復傾向などを踏まえ、金利の引き上げのペースがいくぶん早くなるという予測だったため、公表すればFRB金利引き上げを急いでいるという「誤解を市場に与えかねない」という懸念がFRB内部に出ていたことが、9日公開された議事録で明らかになりました。
FRBは、この会合のあと発表した声明で、長期間にわたってゼロ金利を続ける姿勢は変わっていないことを改めて強調しましたが、市場には、FRBが警戒したとおり、金利の早期引き上げ観測が広がって、株価の下落など不安定な動きが広がりました。
また、この声明のあとにFRBのイエレン議長が記者会見で、ゼロ金利政策を来年の春ごろに解除する可能性を示唆したとも取れる発言をしたことも重なって、株価下落に拍車がかかりました。

米FOMC委員、金利見通しへの市場の過度な反応懸念=議事要旨 | Reuters

〔情報BOX〕2014年3月FOMC議事要旨のスタッフ予想に関する部分 | Reuters

3月のFOMC向けにスタッフが準備した経済予測では、2014年前半の実質国内総生産(GDP)伸び率見通しを1月の予想から多少引き下げた。消費支出、住宅建設、企業投資に関する入手可能な統計は、第1・四半期の支出の伸びが当初の予想を下回ることを示唆している。


経済活動が最近、予想外に弱まっている要因として、スタッフは、それが全てではないが、例年にない厳しい寒波の影響も一部あると認識しており、短期的な成長見通しを引き下げた。最近の失業率の予想外の動き、実質GDPの伸びは予想を下回ったことなどを併せ、近年および予想期間内における潜在成長率予想を多少引き下げ、この結果、中期実質GDP伸び率予想も多少下方修正した。


しかしながら、実質GDPは昨年よりも速いペースで今後数年間拡大しつつ、実質GDPの伸びは潜在成長率を上回る、とスタッフは引き続き見込んでいる。実質GDPの伸び拡大を支え得る要因としては、財政政策変更に伴う緊縮緩和や個人・企業の信頼感の上向き、信用・金融状況の改善、国外経済成長の持ち直しが挙げられる。経済活動の拡大により、予想期間内における資源の緩みは緩やかに縮小しつつ、失業率は、スタッフが予想する長期的な自然失業率に向かって段階的に低下することが見込まれる。


インフレに関する予測は、基本的に前回と変わらず。スタッフは引き続き、インフレ率が今後数年間、FOMCの長期目標である2%を下回って推移すると予想している。長期インフレ期待が引き続き安定し、商品(コモディティ)・輸入価格の変動は抑制され、労働・製品市場の緩みは緩やかな縮小が見込まれるなか、インフレ率はFOMCの目標に向かって段階的に上昇すると予想される。


経済活動予測については、昨年12月の経済見通し(SEP)の際に示した予想とほぼ同様。今後数年間の実質GDPの伸びと失業率見通しは、昨年12月の予想から多少引き下げ、インフレ予想は実質的に変わらずとした。


実質GDPと失業率の予想に関する不確実性は、過去20年の平均とほぼ同水準と評価した。しかしながら、経済に負のショックを克服するだけの十分な態勢がないこと、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標が下限近くにあることから、実質GDP成長率予想のリスクはやや下向きとみられる。同時に、失業率とインフレの見通しをめぐるリスクは概ね均衡していると判断される。