ロシア大統領がウクライナへのガス供給削減を警告、米国が批判 | Reuters
欧州１８カ国の首脳にあてた書簡の中で、プーチン大統領は解決策が迅速に導き出されなければ、未払いとなっている２２億ドルのガス料金の問題を放置はできないと言及。
プーチン大統領は、ロシアの政府系天然ガス大手ガスプロムがウクライナへのガス供給で料金先払いを求めることになり、「支払い条件が今後さらに順守されなければ、供給は部分的、もしくは完全に停止される」としている。
欧州は天然ガス需要のうち３０％をロシア産で賄っており、この半分がウクライナを経由しているため、影響が波及することが考えられる。
米国は、ロシアが保有するエネルギー資源をウクライナに圧力をかける材料に使っていると批判。米国務省のサキ報道官は「ウクライナを威圧するための材料としてエネルギーを利用するロシアの動きを非難する」と述べた。
一方、ロシアの当局者は、ガス供給をめぐるウクライナとのやり取りは純粋に商業的な動機に基づくもので、３月分の供給に対する支払い期限をウクライナが守らなかったことが原因だと述べた。
露大統領:ガス債務問題で書簡 欧州首脳に共同対処を提案 - 毎日新聞
プーチン大統領は書簡で、ウクライナ経済がデフォルト状態に近づいており、ロシアがウクライナに対してこれまで取ってきたガス料金割引や債務帳消しなどの支援を単独で続けることは不可能だと指摘。ウクライナ経済を安定化させ、同国を経由して欧州へ供給されるガスを保証するため、ロシア、欧州各国、ウクライナの経済、財務、エネルギー大臣レベルで早急に協議するよう呼びかけた。
Full text of the letter published by Kremlin.ru:
