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米国が自由と民主主義の保護者だという神話を忘れる時がきた - The Voice of Russia

ウクライナの非合法政府は軍に対し、ウクライナ南東部の抗議デモを鎮圧するよう命じた。現ウクライナ政権は独力で行動することができず、米国と欧州連合EU)の直接の指示なしには何もできないことが明確となっている。


西側が、ウクライナを自由で繁栄した民主主義国家にするために支援しようとしているという神話は終わった。市民に対して軍と武装民族主義組織を投入せよというウクライナ政府の指示は、米中央情報局(CIA)のブレナン長官がウクライナを訪問した直後に出された。これが偶然の一致だとは考えがたい。専門家たちは、ブレナン長官が、ウクライナ南東部の抗議デモを鎮圧する計画をウクライナに持ち込んだとの見方を示している。ウクライナ南東部に住む市民の大多数は、自分たちの母国語はロシア語だと考えている。同地域では、クーデターで政権を掌握した現ウクライナ政権が、ロシア語を地域の公用語として認める法律を廃止した3月から、一般市民による大規模な抗議デモが行われている。だが米国もウクライナ政府も、運転手、技師、医師、教師たちを「テロリスト」や「分離主義者」だとみなし、彼らに向かって戦車を派遣し、自動小銃を発砲してもよいと考えている。戦車、大砲、特殊部隊、民族主義武装戦闘員、さらには外国の傭兵たちが、ウクライナ南東部の都市に送られた。すでに銃声が鳴り響き、犠牲者が出ている。


ウクライナの新政権は、同国のヤヌコヴィチ前大統領の残酷さを非難したが、ヤヌコヴィチ氏も行わなかった一般市民への発砲を指示した。だが欧米は、ウクライナ政権のこのような行動を非難しないだけではなく、ただちに承認した。米ワシントンで開かれた記者会見で、米国務省のプサキ報道官は、現ウクライナ政権は同国の「平和と平穏」を確保しようとしているだけだと述べた。記者会見でジャーナリストが、オバマ政権はウクライナの首都キエフの独立広場(マイダン)の抗議デモ参加者たちに対して武力行使することには反対したが、ウクライナ南東部の市民たちによる大規模な抗議行動を鎮圧するために軍を投入することは支持しているが、それはなぜか?と質問した。プサキ報道官は、「マイダンの状況は全く異なっていた」とこたえた。またプサキ報道官は、テロリストなど全く存在しないウクライナ南東部の市民に対するウクライナ政府の「対テロ作戦」に関する質問は、ただ無視した。


なお米国人たちはブログで、「ロシアの手」によってウクライナにテロリストが送られているとする米国の政治家の発言やマスコミの報道について、「どこにテロリストがいるのか?どこにロシアの特殊部隊がいるのか?もしかしたら、彼らはおばあさんに変装したのか?」と、皮肉を込めたコメントを書いている。


ウクライナ政府は、新政権の言うことを聞かない人々を黙らせようとしている。ウクライナでは、ロシアのテレビ放送が遮断された。ウクライナ政権はこれを、民主主義の表れだと考えているようだ。また多かれ少なかれ客観的なジャーナリストたちも圧力を受けている。


キエフでは15日、ウクライナ南東部から大統領選挙に立候補しているオレグ・ツァレフ氏が、テレビ演説の後で民族主義者たちに襲われ、殴られるという事件が発生した。ツァレフ氏は、警察と治安部隊の目の前で襲撃されたという。同じくウクライナ大統領選挙に立候補しているミハイル・ドプキン氏も15日、民族主義者たちに襲われた。国連の代表者でさえ、ウクライナにおける政治的理由による迫害を認めざるを得なかった。なお、欧米はこのような行為を一切非難していない。


ニカラグアの独裁者アナスタシオ・ソモサ・ガルシアが自国民に対して攻撃した時、米国は「あの男はろくでなしだが、われわれの側のろくでなしだ」との声明をあらわした。どうやら、いかなる「ろくでなし」であっても、自国のマリオネットに対する米国のアプローチは、今も全く変わっていないようだ。