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暴力でキエフを制圧、カネと監視でEU幹部を、報道で「西側」を操るが、ウクライナは操縦不能 | 《櫻井ジャーナル》

 ウクライナの東部や南部でキエフのクーデターに反発する住民の動きが広がり、危機感を持った暫定政権は軍を使って制圧すると宣言した。その作戦を指揮しているバシリー・クルトフSBU(ウクライナ治安局)第1副長官も乗り込んだが、そこで住民に取り囲まれて抗議を受け、殴られるという場面もあったようだ。


 4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問し、14日にアレクサンドル・トゥルチノフが制圧作戦を承認、それを受けてクリトフ副長官は記者に対し、降伏しない活動家は「破壊される」と語ったと言われているが、彼にとっても、また「西側」にとっても予想以上の逆風が吹いている。

 EUのリーダーたちはNSAなどに常時、監視されているうえ、多額の報酬を得ている、あるいは得る手はずになっているようで、「西側」の少なからぬ人びとはメディアのプロパガンダを信じ、あるいは信じている振りをしているが、ウクライナの人びとは目覚めつつある。


 当初から「西側」は暫定政権が住民から支持されているとは言えないことを十分に理解し、まず「民主主義幻想」を使い、途中からネオ・ナチを使ってキエフを火と血の海にして政権を転覆させたわけだが、東部や南部ではそうした計算を上回る怒りが生まれているのだろう。

 バラク・オバマ米大統領は自国の軍事力が圧倒的だと主張、ロシアはアメリカと対決したくないはずだと4月16日にCBSの番組で語った。軍事力を前面に押していけばロシアは屈服するというネオコン的、あるいは石原慎太郎なみの発言だ。

 こうしたメンタリティーの人間が描く戦略に基づいてNATOは世界展開され、日本も組み込まれようとしている。集団的自衛権とは、そういういことだ。