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オデッサでネオナチが住民を焼き殺した行為はウクライナのファシストが43年に行った虐殺と酷似 | 《櫻井ジャーナル》

 クーデター政権の内務省は当初、反クーデター派が自分たちで火をつけたと主張していたが、映像がインターネットで流れ、メディアのコントロールだけでは事実を隠せないと思ったのか、アルセニー・ヤツェニュク首相代行は治安当局に責任を転嫁している


 こうした展開にドイツ国内でも危機感を抱く人が増え始めたのか、ビルト紙日曜版はキエフの暫定政権にアドバイスするため、CIAやFBIの専門家数十名を送り込んでいると報道している。


 今回の東部や南部での掃討作戦に直接加わっているわけではないというが、アメリカ政府の命令、あるいは承認を受けて軍や治安機関が動いたことは間違いないだろう。

 今回の出来事を見たロシア、ウクライナベラルーシの少なからぬ人びとは1943年3月22日の虐殺を思い出しているようだ。この日、ミンスクのハティニ村で村民149名が焼き殺されたのである。実行者はドイツの第118補助警察大隊。1942年にウクライナ西部のファシストを中心に編成された部隊だ。

 こうしたネオ・ナチの台頭を懸念する声はイスラエルでも出ている。ネオ・ナチを使っているのは親イスラエル派(シオニスト)のネオコンだが、ユダヤ人は心中穏やかではないようだ。シオニストユダヤ人との間の亀裂が大きくなる可能性も出てきた。

 こうした事実が明らかになっているにもかかわらず、「西側」のメディア、「リベラル派」、「革新」勢力はネオ・ナチを「民主化勢力」であるかのように表現してきた。アメリカの支配層に背きたくないという心理が働いていると思われても仕方がないだろう。つまり、「西側」支配層の「秩序」からはみ出すことなく「リベラル」、あるいは「革新」を演じるためには、ネオ・ナチを「民主化勢力」だと言い張らなければならない。


 そう言えば、ウィリアム・シェークスピアの書いた『マクベス』の中でマクベス夫人はマクベスについて次のように言っている:


 「欲しくてたまらないものでも、汚れない手で摑みたい。汚いことはしないで、ごまかして手に入れたい。」(ウィリアム・シェークスピア作、木下順二訳『マクベス岩波文庫、1997年)