北朝鮮は、２５日が軍の創建８２周年に当たります。
これに先駆けて、国営テレビは２４日夜、中央報告大会の様子を放送し、軍のリ・ヨンギル総参謀長がアメリカとの対立に関して、「いつ核戦争が起こるか分からない情勢だ」と主張しました。
また、２５日の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は軍の創建記念に関連して社説で、「アメリカとその追随勢力が朝鮮半島の情勢を極度に悪化させ、核戦争の暗雲をもたらそうとしている」として改めてアメリカを非難し、キム・ジョンウン第１書記の下で結束するよう呼びかけました。
北朝鮮は、このところ、核実験の準備とも受け取れる動きを見せていますが、アメリカの研究グループは、衛星写真から核実験場での新たな動きは確認できるものの、直ちに核実験が行われるとは考えにくいとしています。
一方、韓国政府は、すでに起爆装置が設置されるなど核実験の準備は完了したとみて、「北朝鮮が決定を下せば、いつでも核実験を行える状況だ」と分析しており、アメリカのオバマ大統領が韓国を訪れるタイミングでもある２５日、北朝鮮が挑発的な動きを見せるか、警戒が強まっています。
