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米FRB、利上げ実施前にバランスシート縮小に着手する必要=KC連銀総裁 | Reuters

カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は3日、連邦準備理事会(FRB)は利上げに踏み切る前から、バランスシート縮小に着手する必要があるとの考えを示した。


FRBは現在行っている資産買い入れを10月もしくは12月に終了させる見通し。ジョージ総裁はコロラド州で行った講演で、FRBはこうした買い入れを終了させた後、利上げに踏み切る前に、満期を迎える保有証券の元本の再投資をやめるべきと述べた。


再投資をやめることで、FRBのバランスシートが縮小し、FRBが経済のなかで果たす役割が正常な状態に近づくとした。


FRBは危機対策として、バランスシートの膨張の容認を含む一連の非標準的な措置を導入。ジョージ総裁は、景気が回復するなか、FRBはこうした措置の引き揚げに向けた明確な計画を遵守する必要があると指摘。


雇用とインフレは一部FRB幹部の予想より早い時期に目標を達成する可能性があるとし、「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、一部の予想よりも早い時期に、より速いペースで引き上げることが適切となる公算が大きい」と述べた。


そのうえで「2016年終盤まで金利を非常な低水準にとどめることは、経済がフル稼働するなかで金融市場に利回りの追求を許すことになると懸念している」とした。


雇用と物価動向については、失業率は2015年末までにはかなり低下するとの見方を示し、インフレ率は一部ですでに上向いていると指摘。国内外の経済成長のペースに対する懸念が出ている可能性があるとしながらも、米国の財政政策に絡む足かせ要因が和らぐなか、「2年後もこうした向かい風が存在していると想像することは難しい」と述べた。