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コラム:サルコジ氏への捜査で深まる仏政治の機能不全 | Reuters

サルコジ氏は疑惑を否定しているものの、政界復帰へのハードルが高まったことは否めない。だが与党・社会党にとっても喜ぶべき材料は皆無だ。


フランスでは、政界全体が長らく続いてきた一連の汚職スキャンダルに染まっている。オランド大統領は閣僚も、議会における与党議員たちも統制できないように見受けられる。こうした中で極右の国民戦線が躍進を続け、強力な政府が国民に改革の必要性を訴えなければならない局面で、経済はじりじりとゼロ成長へと向かいつつある。

フランス国民は何の展望もないまま緊縮財政のスパイラルに陥ってしまった。政府は欧州連合(EU)が課した財政赤字目標達成のために最善の手を尽くそうとして、歳出削減と特定分野への増税を実施。これは好景気なら合理性を持つが、失業率がなお10%を上回り、国立統計経済研究所によると今年の国内総生産(GDP)成長率がわずか0.7%という状況では、自滅をもたらす。