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ウクライナをカオスに向かわせる米国の無節操 - The Voice of Russia

 今回のような、世界の諸問題を米国とその同盟国の利益のために解決しようとする極めて単純なアプローチは、事実上ソ連邦社会主義陣営崩壊の瞬間から用いられている。そうしたアプローチが、肯定的結果をもたらす事などあるだろうか! 米国が、ダブルスタンダードの原則を用いて、自らのルールを課したところではすべて、秩序が打ち立てられるどころか、カオスが支配している。そのもっとも最近の例が、イラクだ。そして今度は、ウクライナがそうなろうとしている。現在ウクライナでは、キエフ当局に忠実な軍部隊が、義勇軍相手に苦戦を続けている。町や村を破壊し、平和に暮らしていた一般住民を殺戮し、ロシアに救いを求めて流れ込む何万人もの難民を生み出しながらも、彼らの作戦はうまく行っていない。中でもとりわけ「懲罰作戦」に精を出しているのは、ウクライナ国家親衛隊や半分私設の様々な武装大隊で、彼らは皆マイダンの元活動家達だ。もしポロシェンコ大統領が、米国やEUの道徳的支援のもと再び、キエフの中央広場から自分の戦友達を力で追い払うとするなら、彼らはどういった行動に出るだろうか? 彼らはすでに何度か、キエフ当局に武器を向け、彼らの意見によれば「マイダン革命」を裏切った新当局を「解体する」と脅している。現在彼らは、そうした脅迫を抑えるだろう。そうなると、ウクライナは、完全なカオスへと陥る。おそらくそうなって、世界は初めて、ウクライナが災難に陥った本当の罪は、ロシアにではなく、ああした「革命」すべてを吹き込み、支援してきた米国にあると理解するに違いない。

America and the World: Conversations on the Future of American Foreign Policy

America and the World: Conversations on the Future of American Foreign Policy

 かつて安全保障問題担当大統領補佐官を務めたブレジンスキーとスコウクロフト、この二人がブッシュ政権によるイラク攻撃を批判したことは注目を浴びた。2009年に就任する新大統領にどんなアドバイスをするか?(対談の時点ではまだ選挙戦の最中)という問いを踏まえて国際情勢について語り合う。


 個々の論点では相違も見られるものの、議論の大前提として、1.地球上のあらゆる人々の政治意識がこれまでにないほど覚醒しつつあり、従来型のパワー・ポリティクスの論理が通用しない現実にアメリカは直面している、こうした状況下での武力行使は情勢をますます悪化させてしまう。2.環境問題や核拡散をはじめグローバルな課題に取り組むため世界の他の国々に協力を呼びかける中でアメリカのリーダーシップを発揮すべき、以上の認識で二人の考え方は一致している。