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英で航空ショー「MRJ」40機受注見通し NHKニュース

イギリス南部のファンボローで14日開幕した航空ショーには、航空機メーカーや関連企業などおよそ1500社が参加し、最新の旅客機や軍用機を展示しています。このうち、三菱航空機は、およそ半世紀ぶりの国産旅客機となるMRJについて、アメリカのイースタン航空から新たに40機を受注する見通しになったと発表しました。
これによってMRJの受注件数は、合わせて365機になる見込みです。
MRJは、航空会社への第1号機の引き渡しが3度にわたって延期され、受注への影響が懸念されていましたが、三菱航空機の川井昭陽社長は「今回の受注は非常に大きい。今後、顧客のニーズを踏まえ、開発を急ぎたい」と話していました。
会場では、このほか、ヨーロッパのエアバスアメリカのボーイングなどのメーカーが最新鋭の航空機を展示したり、試験飛行で性能を披露したりしていました。
新興国の経済成長などを背景に航空機の需要は、今後20年間で3万機以上に上るとされており、各社の受注競争は一段と激しくなっています。

MRJは、戦後初の国産旅客機として1962年に初飛行した「YS−11」以来、およそ半世紀ぶりに開発が進められている国産の旅客機です。
MRJは座席数が100席以下の小型ジェット機で、このサイズの航空機は欧米を中心に、現在3000機以上が飛行しており、その大半をカナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルの2社が生産しています。
しかし、アジアなど新興国で格安航空会社が増えるなか、小型のジェット機の需要は今後、急速に拡大するとみられていることから、ロシアや中国の企業が開発に参入し、競争が激しくなっています。MRJの最大の売りは燃費性能のよさとされていて、アメリカの「トランス・ステーツ・ホールディングス」から100機、全日空から25機、それにアメリカのスカイウエストから200機の合わせて325機を受注しています。
しかし、部品の調達の難航などで開発が遅れ、去年、行われるはずだった第1号機の引き渡しは、3度にわたって延期されています。会社設立当初の計画と比べると4年遅れることになり、受注への影響が懸念されていました。