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日本の遺憾は奇妙に聞こえる - The Voice of Russia

ロシアは、日本の対ロシア制裁を背景に、露日協議を実施するのは不適切だと考えている。 モスクワで8月末、ロシアのモルグロフ外務次官と、日本の杉山外務審議官による次官級協議が予定されていた。日本政府は、ロシア側が露日協議の延期を通告したことに遺憾の意を表した。


だがこれは、ロシアの返答にすぎない。日本に関する専門家のヴィクトル・パヴリャテンコ氏は、最近の日本の行動を道理にかなっていると述べることは出来ないと指摘し、次のように語っている。


日本は、ウクライナ情勢をめぐる対ロシア追加制裁について、今回も制裁を発動する必要に迫られたと発表した。だが、必要に迫られたとは、どういうことなのか?世界第3位の経済大国である現代の大国が、国益に反する制裁を発動しなければならないというのは、奇妙に思える。もしかしたらこれは、ロシアと対話する上での政治的意思の弱さや政治的決断力の欠如を証明しているに過ぎないかもしれない。だが日本側は最近、このような対話の重要性について何度も声明を表していた。そのためロシア側は、もし日によって日本の言うことが変わるならば、何について日本と交渉できるのか?また、どのようにして日本との信頼関係を構築するのかという疑問を抱いている。日本の発言が首尾一貫しない場合、ロシアは、戦略的協力関係における関心のバランスの乱れを残念に思うだけだろう。だが、損害は双方にもたらされる。」


パヴリャテンコ氏は、日本は米国に対して慎重になり、対ロシア制裁に加わるだけでなく、自国の外交政策非論理的な行動を取らなければならないと指摘し、次のように語っている。


「米国は今も、日本の外国政策の形成で重要な役割を担い続けている。安倍政権は新たな軍事ドクトリンを発表し、新たな安全保障機関の創設へ動き、国家機密に関する新たな法律を承認した。だがこれらの決定はすべて、米国のフィルターを通過している。米国は、自国にとって有益なことについては日本を支持している。たとえば、外国で同盟国の安全確保に参加するために日本の自衛隊を派遣する事に関する決定は支持した。なぜならこれによって米国の財政負担が軽減されるからだ。しかし、日本の行動が米国の利益にかなっていない場合には、すぐに日本に圧力をかける。ウクライナ情勢をめぐるロシアに対する制裁でも、米国は日本に圧力をかけた。」


 安倍政権は、ロシアと最終的な決別をしないために、政治の柔軟性の「神業」を使わなくてはならないだろう。そうでなければ、日本の地域的、世界的目標、そして安倍首相の支持率も大きなダメージを受けるだろう。