ロシアは、ウクライナ軍と親ロシア派との戦闘が続く東部で人道支援を行うための団体を派遣するとしていますがアメリカ国務省によりますと、ケリー長官は9日、ラブロフ外相と電話で会談し、「支援は現地の国際機関を通して行うべきで、ウクライナ政府の同意に基づかなければならない」と述べて、反対する立場を伝えました。そのうえで「人道支援や平和維持を口実にウクライナに介入すべきではない」と述べ、ロシアをけん制しました。
ロシア外務省によりますと、これに対して、ラブロフ外相は、軍事作戦で子どもを含む多くの市民が犠牲になっており、人道的な危機を防ぐため、早急に措置をとるべきだと強調したということです。この問題についてアメリカのオバマ大統領は9日、イギリスのキャメロン首相、ドイツのメルケル首相と個別に電話会談し、ホワイトハウスによりますと、人道支援を装ったロシアの介入はウクライナ政府の同意がなく、受け入れられず、国際法違反だという立場で一致したということです。
そして今後、ロシアが介入を続けた場合には、相応の結果がもたらされるとして、制裁の強化を検討することを示唆しました。
Ukraine Separatists: Ready for Cease-Fire
The White House says President Barack Obama and German Chancellor Angela Merkel agreed by phone Saturday that any Russian intervention in Ukraine without Kyiv's consent would violate international law and bring additional consequences.
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140809#1407581442
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140806#1407322146