北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は15日、ロシア側が昨夜、ウクライナに「侵入(incursion)」したとの見解を示した。ただし「侵攻(invasion)」との表現までには踏み込まなかった。
事務総長は記者団に対し、「昨夜、ロシアがウクライナとの国境を超え、ウクライナに侵入したことが認められた」とした上で「これはロシアからウクライナ東部に武器や兵士が絶えず流れ込んでいることの証しで、ウクライナ東部の不安定化にロシアが引き続き関与していることを如実に表している」と語った。
Twitter / McFaul: NATO Chief Confirms 'Russian
NATO Chief Confirms 'Russian Incursion' into Ukraine http://www.atlanticcouncil.org/blogs/natosource/nato-chief-confirms-russian-incursion-into-ukraine#.U-5fblRZ67k.twitter
ロシア軍車両の越境、非常に深刻な結果も=英外相 | Reuters
ロシア軍の車両が15日未明、ウクライナとの国境を越えたと報じられていることについて、ハモンド英外相は、非常に深刻な結果をもたらしかねないとして憂慮の念を示した。
同相は記者団に対し、ロシア軍車両に関する報道に接し、とても驚いているとした上で「もしロシア軍の関係者や車両がウクライナ東部に存在するのであれば、ただちに撤退すべきで、さもなければその結果は非常に深刻なものとなりかねない」と語った。
Twitter / mainichijpnews: ウクライナ:NATO「ロシア侵入を確認」 米「未確認」
ウクライナ:NATO「ロシア侵入を確認」 米「未確認」 http://bit.ly/1BmDO5L
ロシア越境否定、ウクライナが領内進入の軍車両攻撃 | Reuters
ウクライナ大統領府は15日、前夜にかけてウクライナ領内に入ったロシア軍の装甲車両をウクライナ軍が攻撃したことを明らかにした。
これに対しロシアはロシア軍は越境していないと主張。米国主導の北大西洋条約機構(NATO)による勢力拡大を非難するなど、対立は深まっている。
ウクライナ大統領府によると、ポロシェンコ大統領は英国のキャメロン首相に攻撃について報告。領内に入ったロシア部隊の大部分を撃退したと伝えた。
これについて、国営ロシア通信(RIA)は「ロシア軍の部隊で、夜間、日中を通してウクライナとの国境を越えたものはない」とのロシア国防省の声明を報じた。
またRIAによると、ロシアのショイグ国防相が米国のヘーゲル国防長官と電話会談を行い、ロシア政府がNATOの活動を「深刻に懸念」しているとしたうえで、支援物資をウクライナに届けるために停戦が必要との考えを伝えた。
NATOはロシアがウクライナ領内に入ったとの認識を示したが、侵略との表現を使うことは避けている。また、国連はウクライナとロシアとの国境付近で発生している事態の真偽は確認できていないとしているが、事態の悪化の回避を呼びかけている。
ウクライナ領内で攻撃を受けたとされる装甲車両が公式に配備されたロシア軍部隊の一部だったかどうかは不明。ただ、ロシア軍の車両がウクライナ領内で拿捕されたり破壊されたりした証拠が出てくれば、ウクライナ側の主張が裏付けられ、西側諸国が対ロシア制裁を強める可能性がある。
こうしたなか、ロシア大統領府はロシアとウクライナ両国の大統領補佐官が15日にロシアで会談を行ったと発表。ウクライナのクリムキン外相は17日にベルリンでロシアのラブロフ外相のほか、独仏の外相と会談することを明らかにするなど、緊張緩和に向けた動きも出ている。
ウクライナの大統領府によりますと、ポロシェンコ大統領は15日、イギリスのキャメロン首相と電話で会談しました。
この中でポロシェンコ大統領は、イギリスの新聞ガーディアンが報じた「ロシア軍のナンバープレートをつけた車両が国境を越え、ウクライナに侵入した」という情報を確認し、政府軍がその大半を破壊したと伝えたということです。
そのうえで、ロシア軍の武器や軍用車両が親ロシア派の武装集団が掌握する国境地帯を経由し、ウクライナ東部に流入していると訴えました。
イギリスの首相官邸によりますと、これに対し、キャメロン首相は深い懸念を示したということです。
またロイター通信は、これとは別にロシア南部で15日、ロシア軍の軍用車両が車列を組んでウクライナとの国境に向かって走っているのを確認しました。
ロシアは、激しい戦闘で飲料水や食料などが不足しているウクライナ東部に向けて、人道支援物資を積んだトラックを派遣しています。
しかし、人道支援をアピールする一方で、国境地帯で軍の活動を活発化させ、ウクライナ情勢を不安定にしているとして、ロシアに対する国際社会からの批判が一段と高まるものとみられます。
ロシア国防省の報道官は、ロシア軍の軍用車両が国境を越えてウクライナに侵入し、ウクライナ軍に破壊されたという情報について、「いかなる軍用車両も国境を越えたことはない」と否定しました。
そして、「このような話は幻想に基づくもので、1国の首脳どうしで話題にするべきことではない」と述べました。
また、ウクライナ東部の中心都市、ドネツクの親ロシア派の幹部も、ロシアのインターファクス通信に対し「軍用車両を含めロシア軍は国境を越えていない。このため、ロシア軍の軍用車両が破壊されたこともない」と否定しました。
ロシアの軍用車両がウクライナ東部に侵入したという情報について、アメリカ・ホワイトハウス国家安全保障会議のヘイデン報道官は15日、声明を発表し、「情報を収集中で、現時点では確認する立場にない」としています。
一方で、「われわれは、ロシアの介入に懸念を示してきた。ロシアにはいかなる口実の下でもウクライナ政府の許可なく、車両などを送る権利はない」と強調しています。
そのうえで、「ロシアは、この数週間、親ロシア派の武装集団に戦車などを提供し、ウクライナを不安定にする動きをエスカレートさせており、極めて危険で挑発的だ」として強く非難しています。
そして、プーチン大統領に対し、親ロシア派への支援やロシア領内からの砲撃をやめるよう求めています。
【ウクライナ情勢】「露に車両を送り込む権利なし」 米政府声明 - MSN産経ニュース
米国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官は15日、ウクライナ東部に侵入したロシアの装甲兵員輸送車がウクライナ軍に破壊されたことについて「情報収集中」としながらも「いかなる口実によっても、ロシアにはウクライナ政府の許可なく車両や人員を送り込む権利はない」と断じる声明を発表した。
ヘイデン報道官は、ウクライナをめぐるここ数週間のロシアの動きを「極めて危険で挑発的だ」と指摘。具体的には、ウクライナ東部の親露派武装勢力を支援するため越境砲撃を日常的に実施していることや、自走式多連装ロケット砲、最新式の地対空ミサイルをウクライナ領に送り込んでいることを挙げた。
また、「継続中のロシアによる軍事介入は、ウクライナに人道支援を提供し危機の平和的解決を目指す努力とは相いれない」と指摘した。
Twitter / USNATO: Russia has no right to send
Russia has no right to send vehicles, persons, cargo into Ukraine, under any pretext, without Ukraine’s permission: http://goo.gl/tprw2s
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140811#1407753614
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140719#1405767489
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140718#1405680492