オランド大統領は24日、国連総会で演説し、冒頭で、フランス人の男性がアルジェリアでイスラム国の系列を名乗る武装勢力に殺害されたことに触れ、「フランスは試練の時を迎えているが脅迫や蛮行には屈しない」と述べ、イラクでイスラム国に対する空爆を続ける姿勢を強調しました。
そして「イスラム国はイスラム教徒や市民まで攻撃している。その脅威に国境はなく、世界中に存在する」と述べ、イスラム国の壊滅に向けて国際社会が結束する必要性を訴えました。
また、オランド大統領は「テロとの戦いは今後も続き、さらに加速していくだろう」と述べ、シリアでアサド政権やイスラム国と戦う穏健派の反政府勢力への支援を続ける一方で、フランス軍の空爆はあくまで政府からの要請を受けたイラクにとどめる考えを改めて示しました。
このほか、オランド大統領は、来年末にパリで温暖化対策について話し合われる国連の会議、COP21について、議長国として温室効果ガスの削減に向けてすべての国が参加する新たな枠組みをまとめることに意欲を示しました。