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習主席「アジア太平洋地域の貿易自由化実現を」 NHKニュース

APECの首脳会議は2日目の11日、本格的な議論が始まるのを前に、議長国中国の習近平国家主席が会場で各国の首脳を出迎えました。
このうち、アメリカのオバマ大統領やロシアのプーチン大統領とは笑顔で握手を交わし親密さをアピールした一方、安倍総理大臣を出迎える際にはやや硬い表情で握手を交わしていました。
習主席はこのあと演説し、「FTAAP=アジア太平洋自由貿易圏のプロセスを強力に推進するため目標と方向性と工程表を明確にして、太平洋をまたぐ高度に開放された経済統合をできるだけ早く実現させるべきだ」と呼びかけました。
また、習主席は中国政府がAPECの役割の強化を支援するためとして1000万ドル、日本円で11億円余りを拠出することや、域内の途上国で貿易や投資などの分野に関する専門家を育成するため、今後3年間で1500人の研修枠を設けることを表明し、APECの域内における中国の影響力の拡大を図る姿勢を示しました。

2日目を迎えたAPEC首脳会議のプレスセンターでは、国内外の記者らが習近平国家主席が会場に訪れた各国首脳と握手する様子を大型スクリーンで見守りました。
各国メディアは10日、習主席が日中首脳会談で安倍総理大臣と握手した際、硬い表情を一切、崩さなかったことを報じていて、習主席が11日も笑顔を浮かべずに安倍総理大臣と握手した際には国内外の記者からどよめきが起きていました。
さらに、習主席は安倍総理大臣との握手の直後に韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領と握手した際には一転して満面の笑みを見せて写真撮影に応じ、プレスセンターではその表情の急な変化に一層大きなどよめきがあがりました。
今回のAPECでは、日中首脳会談をきっかけに、「習主席の表情」が各国メディアの注目を集める事態となっています。

APEC 首脳宣言を採択 NHKニュース

安倍総理大臣やアメリカのオバマ大統領など21の国と地域の首脳らが出席して中国の北京で開かれていたAPEC首脳会議は、11日午後、2日間の議論の成果をまとめた首脳宣言を採択しました。
宣言では、FTAAP=アジア太平洋自由貿易圏と呼ばれる域内全体で貿易や投資の自由化を目指す枠組みを巡って、今後、各国が実現に向けた課題などについて共同研究を行うとしています。
そのうえで、再来年の末までに研究の結果を取りまとめて、FTAAPの枠組みの構築を「可能なかぎり早期に実現する」としています。
また、研究開発の支援や工作機械のメンテナンスなど、製造業に関連したサービス業の域内への進出を積極的に進めるため、外国企業による投資の規制緩和についても交渉を始める方針が示されています。
このほか今後、域内でさらに需要が高まる港湾や道路などインフラ整備の進め方について、日本企業に強みがある「耐久性」などを重視する考え方も盛り込まれています。