イスラム過激派組織「イスラム国」への支持を表明した「ボコ・ハラム」は、アフリカにも「イスラム国家」を樹立するとして、ナイジェリア北東部を中心に集落や学校を次々と襲撃し、支配地域を拡大しようとしています。
襲撃を受けて家を追われた人々は１００万人以上に上るとみられ、隣国ニジェールの難民キャンプには国境を越えて逃げてきた人が押し寄せています。
難民の子どもたちの中には、「ボコ・ハラム」の戦闘員に捕まって兵士として戦うよう強要され、拒否したため激しい暴行を受けた少年もいます。
また、「ボコ・ハラム」に誘拐され、戦闘員と無理やり結婚させられている少女たちもいます。
少年は「戦闘員」として、少女は戦闘員への「報酬」などとして利用する卑劣な手口がエスカレートしていることがうかがえます。
「ボコ・ハラム」は「イスラム国」の影響を受けるとともに、各地のイスラム過激派組織とのネットワークも広げているとみられ、国際社会はナイジェリア政府や周辺国を支援するだけでなく、テロリストの温床になる貧困の解消に取り組むことが求められています。
