イタリア次期大統領にマタレラ氏、国防相など歴任の憲法裁判事 | Reuters
イタリアの議員など1009人による合同会議は31日、辞任したナポリターノ前大統領の後任に、レンツィ首相が推すマタレラ候補を選出した。マタレラ氏は憲法裁判所の判事で、国防相などを務めた経験を持つ。
投票は4回目で、マタレラ氏は過半数の505票を上回る665票を獲得した。「3分の2以上の得票」が必要だった1─3回目の投票では選出できなかったが、条件が過半数に下がった4回目で決着した。
マタレラ氏は2月3日午前10時(0900GMT、日本時間午後6時)から始まる宣誓式を経て、大統領に正式就任する。任期は7年。
イタリアの大統領は象徴的な存在だが、議会の解散権や首相指名権などの権限を持ち、政局の混乱時には重要な役割を果たすこともある。
レンツィ首相が推すマタレラ候補が無事、大統領に選出されたことで、経済改革などを目指す首相にとっては追い風となりそうだ。