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ロシア大統領 軍事力強調しウクライナ政府けん制 NHKニュース

ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の停戦合意が発効したあとの今月18日、親ロシア派が激しい戦闘の末、交通の要衝のデバリツェボを制圧し、ウクライナ政府は停戦合意違反だと非難しています。
こうしたなか、親ロシア派の後ろ盾となっているロシアのプーチン大統領は、20日、軍関連の式典で演説し、「誰もロシアを軍事面で上回ることはできない。いかなる圧力に対しても答えを出す用意がある」と述べ、ウクライナ政府や欧米をけん制しました。
さらに、ロシア政府は20日、親ロシア派が制圧したデバリツェボに食料品などの人道支援物資を初めて送り、親ロシア派を後押しする姿勢を改めて示しました。
一方、ウクライナのポロシェンコ大統領は20日、アメリカのバイデン副大統領と電話会談し、ロシアを非難するとともに今後の協力について意見を交わしました。
停戦合意が発効して22日で1週間となるのを前に、デバリツェボは小康状態が続いていますが、ウクライナ政府と親ロシア派の後ろ盾となっているロシアとの対立の溝は埋まっておらず、合意が守られるか予断を許さない状況が続いています。