今月１７日に投開票が行われたイスラエルの総選挙では、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」が３０議席を獲得して第一党となりました。
選挙を受けて、２３日までの２日間、リブリン大統領が各党の党首に聞き取りを行った結果、ネタニヤフ首相を次期首相に推薦した政党の議席の総数が過半数の６１議席を上回ったことから、リブリン大統領は２４日にもネタニヤフ首相に次期政権の組閣を要請することになりました。
現時点で「リクード」と共に政権に入るとみられているのは、パレスチナ国家の樹立を認めないとしている極右政党や、「リクード」を離党した元議員が立ち上げた中道右派の政党、それに、ユダヤ教の宗教政党などで、右派政党を中心とした連立政権が発足する公算が強まっています。
組閣の要請後、閣僚ポストなども含めた連立協議を経て政権が発足するのは来月以降になるとみられます。
ただ、選挙期間中、ネタニヤフ首相が「パレスチナ国家は実現させない」と発言したことに対し、アメリカなどが批判しており、国際社会からは、今後、発足する新政権がさらに強硬な路線をとるのではないかとの懸念が早くも出ています。
