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イスラエルでは、右派とそれ以外の政治勢力がきっ抗し選挙が繰り返される不安定な政治が続いていて、今月1日には3年半で5回目となる総選挙が行われました。

選挙管理委員会は3日、開票結果を発表し、120議席のうちネタニヤフ元首相が率いる右派の「リクード」が32議席で第1党、ラピド首相が率いる中道派の「イェシュアティド」が24議席で第2党となりました。

また、パレスチナ人の追放などを訴える極右政党「宗教シオニズム」が14議席と大きく躍進し第3党となった一方で、和平推進を訴えてきた左派政党が1992年以来確保してきた議席を失うなど、イスラエル社会のさらなる右傾化が鮮明になりました。

この結果、ネタニヤフ元首相の「リクード」と極右政党、それに宗教政党を合わせた勢力が過半数を上回る64議席を確保することになり、今後連立政権の発足に向け協議が進められるものとみられます。

右派と極右政党の連立政権が発足すれば、これまでで最も右派の政権になるとされていますが、一部のアメリカメディアでは、バイデン政権が極右政党の台頭に懸念を示しているとも伝えられていて、今後の中東情勢にどのような影響を与えるかが焦点となっています。

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