政治的機能と経済的機能が同じ都市にある必要はまったくないのは米のケースでよくわかる。経済的機能は文化に基づく部分があるから恣意的な移動は難しいけど、政治的機能は人為的なものだからどこにでも移せるはず。日本は天皇＝政治＝経済の三位一体性（つまり東京集権）をやめていくことが今後重要。
そもそも、経済と政治が近いのは国が経済を管理することの象徴でもあるから良くないし（東京の経済が政界や行政と癒着するのはこれが原因のひとつ）、天皇と政治・経済を切り離すのも戦後の天皇制趣旨からいれば必要。戦後民主主義の理念はまだ未完成だと思う。
天皇は京都、政治的機能はインフラ整備が今後も必要な東北、経済は東京や大阪などの各大都市で担う、というのはひとつのアイデアだと思う。一時期遷都論が盛んになったときそんな意見もあったのだけど、石原氏が都知事になってすべてなくなってしまった。
戦前は官僚（行政機能）は天皇の官吏だったし、経済は統制経済として行政と癒着していた。だから東京一極集中が必要だったわけで、戦後民主主義の理念からすればまったく不必要。地方自治（分権）の理念が憲法に加わった根本はここにあるわけで、安倍氏はやるならそういう改革をやってほしい。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150323#1427107048
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150127#1422355167
