今月に入ってイラク政府軍などは、ティクリットをＩＳから奪還しようと大規模な軍事作戦を進めていて、２５日からアメリカ軍が率いる有志連合が空爆による支援に乗り出しました。
さらに２６日にはイラク政府軍もヘリコプターなどを使って空爆を強化し、政府軍の高官は、「空爆で敵を排除したうえで、市全体の制圧に乗り出す」と述べて、近く市の中心部に突入する考えを示しました。
また、イラクの国営通信によりますと、アバディ首相がみずからティクリット近郊の作戦本部を視察に訪れ、兵士らを激励したということです。
イラク政府は、ティクリットを制圧して、ＩＳが最大の拠点とする北部のモスルの奪還に進みたい考えですが、政府軍に協力しているイスラム教シーア派の民兵の一部がアメリカ軍などの支援に反発し、軍事作戦への参加を中止すると表明するなど、足並みの乱れも出始めています。
