ダイハツ、今期2年連続営業減益予想 厳しい市場と為替響く | Reuters
ダイハツ工業 は27日、2016年3月期の連結営業利益が前期比9.6%減の1000億円になる見通しと発表した。国内外での厳しい市場環境に加え、為替変動などが響き、2年連続で減益となる見込み。
トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト20人の予想平均値は985億円で、会社予想はこれをやや上回る。
今期営業利益は前期に対し、原価低減で100億円押し上げるものの、インドネシアのルピア安やマレーシアのリンギット安などの為替変動で65億円、設備投資費など諸経費の拡大で61億円それぞれ押し下げる。
今期の売上高予想は同2.6%減の1兆7700億円、純利益は12%減の600億円をそれぞれ見込む。今期の軽自動車販売は同8%減の63万台を目指す。
想定為替レートは、1ドル=115円(前期は108円)、1ルピア=1万2800円(同1万2000円)、1リンギット=3.6円(同3.3円)。
同時に発表した15年3月期の連結決算では、営業利益が前の期に比べて24.6%減の1106億円だった。売上高は同5.0%減の1兆8171億円、純利益は18.6%減の681億円だった。国内外での競争激化、ルピア安、積極的な開発・設備投資がかさんだことなどで、減収減益となった。