財務省の速報によりますと、先月の輸出額は6兆5515億円で、去年の同じ月と比べて8%増加しました。
これは、北米向けの自動車や中国向けの電子部品などが大幅に増えたことが要因です。
一方、先月の輸入額は6兆6049億円で、去年の同じ月と比べて4.2%減少しました。
これは原油やLNG=液化天然ガスの輸入額がいずれも35%減ったことなどによるものです。
この結果、輸出から輸入を差し引いた先月の日本の貿易収支は534億円の赤字になりました。
これで、貿易収支はことし3月に2年9か月ぶりの黒字となって以来、2か月ぶりに赤字に転じたことになりますが、赤字額は1年前より93%余り減少し、縮小傾向が続いています。
財務省は「輸出は堅調な状況のため、今後も原油価格が前の年の同じ月を下回る水準が続けば赤字額の縮小傾向が続きそうだ」とみています。