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タリバン 最高指導者の死亡認める声明 NHKニュース

アフガニスタン政府は29日、タリバンの最高指導者オマル師が、2年前の2013年に隣国パキスタンで死亡していたと発表しました。
これについて、タリバンは30日夜、声明を出し、オマル師が死亡したことを認めたうえで、3日間喪に服すと発表しました。
声明では、オマル師は、この14年間アフガニスタンから離れたことはないとしていて、死亡した時期や場所は明確にしていないものの、アフガニスタン国内で最近、死亡したことを示唆しています。
オマル師は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件のあと国際テロ組織アルカイダを率いるオサマ・ビンラディン容疑者の身柄の引き渡しを拒み、アメリカがアフガニスタンで軍事作戦を始める理由となりました。
今回、タリバンの指導部がオマル師の死亡を認めたことでタリバン内部は少なからず動揺しているとみられています。後継の最高指導者には、オマル師の側近だったマンスール師の名前があがっていますが、精神的な支柱を失った組織が分裂して、アフガニスタンにも活動を広げている過激派組織IS=イスラミックステートに流れるなど統制がとれなくなり、さらなる混乱につながることが懸念されています。