観光庁によりますと、ことし4月から先月までの3か月間に日本を訪れた外国人旅行者が宿泊や買い物などに使った金額は、前の年の同じ時期より82.5%増えて8887億円となり、3か月間の金額として過去最高となりました。
これは、外国人旅行者を対象に去年10月から消費税の免税対象の品目が拡大されたことに加え、百貨店などで外国語を話せるスタッフを増やすなどの受け入れ態勢を強化したことが背景にあります。
国や地域別に消費額を見ますと、中国からの旅行者が最も多く、前の年の同じ時期より3倍以上増えて3581億円、次いで台湾が1470億円、韓国が645億円となっています。
また外国人旅行者の1人当たりの平均消費額も、前の年の同じ時期より23.3%多い17万7428円となり、このうち中国からの旅行者が28万5306円と最も多くなっています。
観光庁は「中国やアジアから買い物を目的とした旅行者が増えていることから、この傾向が続けば、外国人旅行者の消費額は年間を通して初めて3兆円の大台に達するのではないか」と話しています。