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EU ギリシャに１１兆円の金融支援で基本合意　NHKニュース

ギリシャを巡っては、ＥＵ各国が３年間で１１兆円を超える金融支援に向けてギリシャ政府と協議を始めることで合意し、先月下旬から実務者どうしの交渉が続いていました。
ギリシャ政府などによりますと、１０日から１１日にかけて、国有資産の売却や銀行の不良債権の処理、それにエネルギーの自由化などについて、夜通しで詰めの協議を行った結果、新たな金融支援を実施することで双方が基本合意したということです。
これを受けて今週１４日にも、ユーロ圏１９か国の財務相会議が開かれ、支援の条件となるギリシャの財政緊縮策などの進捗（しんちょく）状況を確認しながら、段階的に支援を実行するスケジュールなどを決めるものとみられます。
ギリシャの債務問題では、ヨーロッパ中央銀行が保有する４０００億円を超す国債の償還期限が今月２０日に迫っています。基本合意を受けてギリシャの資金繰りにめどがつく見通しになり、今後はギリシャのチプラス政権が、年金制度の見直しや規制緩和などの構造改革を着実に実行していけるかどうかが焦点となります。