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中国 「抗日戦争勝利70年」軍事パレード NHKニュース

中国政府はことしを「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利70年」と位置づけ、これを記念する大会を日本時間の3日午前11時から北京の天安門広場で開催しています。
広場では、初めに、70年にちなんで70発の礼砲がうち鳴らされ、国旗が掲揚されました。続いて、習近平国家主席が演説し、「中国は一貫して平和的な発展の道を歩み続ける。中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張路線を取らず、みずからの悲惨な経験をほかの民族に押しつけることも永遠にしない」と述べました。そのうえで、およそ230万人とみられている兵力について、「中国は将来、兵力を30万人削減する」と宣言しました。
このあと、習主席はオープンカーに乗って人民解放軍の部隊を観閲し、軍事パレードが始まりました。パレードには軍の発表でおよそ1万2000人の兵士が動員され、戦車やミサイルなど40種類余りの装備と200機近い航空機が披露されています。
パレードにはおよそ30か国の首脳級が出席し、このうちロシアのプーチン大統領天安門の観閲台で習主席の右隣に立ち、さらにその右隣に韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領が立ちました。日本の安倍総理大臣は出席せず、欧米諸国のほとんども首脳の出席は見送りました。
「抗日戦争の勝利を記念する」とした軍事パレードは初めてで、共産党政権の正当性を強調し、強大になった中国の軍事力と指導者の威信を誇示するねらいがあるとみられています。習主席としては、国際社会の注目を集めるなか、中国軍の兵力削減を宣言することで中国脅威論を払拭したいというねらいがあるものとみられます。

習国家主席:中国は脅威にはならない−式典で兵員30万人削減表明 (1) - Bloomberg

中国の習近平国家主席は3日、北京で行われた第2次世界大戦終結70年の記念式典で演説し、中国は平和に向けて専心してきたと述べるとともに、約20年ぶりとなる大規模な人民解放軍の兵員削減方針を表明した。その後に行われた軍事パレードでは戦闘機が上空を飛行し、戦車が天安門広場前を進んだ。


テレビ中継された演説で習主席は「中国人は平和を愛する」と言明、「中国はいかに強大になろうとも、決して覇権や拡張路線を求めない。われわれが経験した過去の苦しみを他国に負わせることはない」と語った。


習主席は人民解放軍の兵員230万人を30万人減らすと発表。1997年以来の大幅な削減となる。事情に詳しい複数の関係者は、少なくともこの30年間で最も抜本的な軍の改革を示唆する方針だとし、米軍式の統合運用体制に移行する動きだと指摘した。


習主席にとって軍事パレードは中華民族復興と軍事的な強大さという「中国の夢」に関する自身の構想を世界に示す舞台となった。しかし、習主席の平和についてのメッセージは近隣諸国の共感を呼ばない可能性がある。中国は東シナ海で軍事力を誇示。南シナ海では岩礁の埋め立てを進め、東南アジア諸国を軍事予算増額に走らせた。


香港の嶺南大学アジア太平洋研究センターのディレクター、チャン・バオフイ氏は兵員削減の発表について「軍事パレードが与えるインパクトを和らげるのに役立つ」と指摘。その上で「今回発表された兵員削減で人民解放軍の戦闘能力が損なわれることはないだろう。これは人民解放軍の戦闘効率を向上させるための合理化計画の一環だ」と述べた。


パレードには1万2000人の兵士が参加したほか、約200機の中国の最新鋭機、米本土への核弾頭到達能力を持つ移動式の弾道ミサイル発射装置などが投入された。


主要国の首脳ではロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵大統領が参列したが、オバマ米大統領やキャメロン英首相、オランド仏大統領らは出席を見送った。

Xi Says China No Threat, Announces Military Cuts at Parade - Bloomberg Business