8月25日午後1時30分にドイツ南部ニュルンベルクの連邦移民・難民局(BAMF)の役人がツイッター上に数万人の難民の人生を変える一文を載せた。「我々は現在、シリア市民に事実上欧州連合(EU)のダブリン条約を適用していない」
ダブリン条約では、難民が最初に入ったEU加盟国に対し、難民の取り扱いを義務付ける規定がある。しかし、ドイツはこれを適用しないと宣言したことで、難民に門戸を開放した。この曖昧なドイツ語のメッセージを伝えたニュースはメディアや口伝えで瞬く間に拡散した。
ただ、政策変更ではなく技術的な決定で、難民申請の処理を迅速化するために同条約でも認められている。
メルケル首相は記者団に対し、指針は誤解を呼んだとし、ドイツはシリア市民が難民資格を得られる可能性が高いことを示しただけで、何も目新しものではないと述べた。その上で、EUの規則は引き続き有効であり、ハンガリーには難民の登録・保護の責任があると主張した。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150911#1441968001
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