英・アイルランドが協議再開へ、北アイルランド自治政府の危機で | Reuters
英国とアイルランドは、北アイルランド自治政府の政治的危機について、14日にもプロテスタント、カトリック双方と鎮静化に向けた協議を再開したい意向だ。長年の紛争を経て実現した両派の権力分担による自治政府が、和平合意以来の危機に陥っている事態の解決を目指す。
危機の発端は、カトリック過激派のアイルランド共和軍(IRA)の元メンバーが殺害されたことをめぐる混乱で、自治政府のロビンソン首相は10日に辞任を発表した。
ロビンソン氏が率いるプロテスタントの民主統一党(DUP)は、IRAを母体とする自治政府のパートナー、シン・フェイン党が参加する自治議会の活動について納得できる対応がなされない限り、交渉に参加しないとしている。
一方、シン・フェイン党はIRAはもはや存在せず、そうした問題が協議の前提条件となるのは容認できないと主張している。
ロンドン駐在の北アイルランド書記官は、議会を監視する独立機関の設置が「最も信頼できる案の1つだ」と述べた。