英 北アイルランド議会 アイルランドとの統一掲げる党 第1党に #nhk_news https://t.co/s13iyd3Iao
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年5月8日
イギリスの北アイルランドで行われた議会選挙で、アイルランドとの統一を掲げるシン・フェイン党が初めて第1党となりました。
シン・フェイン党は、過去に武装闘争を繰り返してきた過激派組織の政治部門が前身で、自治政府の連立協議は難航も予想されます。
イギリスの北アイルランドで5日行われた議会選挙は開票が終わり、90議席のうち
▽カトリック系で、アイルランドとの統一を掲げるシン・フェイン党は27議席、
▽プロテスタント系のDUP=民主統一党は25議席で、シン・フェイン党が初めて第1党となりました。シン・フェイン党は、過去に武装闘争を繰り返してきた過激派組織、IRA=アイルランド共和軍の政治部門が前身で、地元メディアは歴史的な転換点だと伝えています。
シン・フェイン党は選挙戦で、アイルランドとの統一については強く主張することを避け、物価高など有権者に身近な問題を取り上げるなどイメージの転換をはかりました。
シン・フェイン党の北アイルランドのトップ、オニール氏は、「この結果は、政治、そして人々にとって決定的なものであり、新たな時代の到来だ」などと述べました。
北アイルランドでは、イギリスからの分離を求めるカトリック系の住民と、反対するプロテスタント系の住民の間で、30年以上にわたる激しい対立が続きましたが、1998年に成立した和平合意に基づいて、それぞれを代表する政党が共同で自治政府を運営してきました。
今後、連立協議が行われ、自治政府の首相は第1党のシン・フェイン党が擁立し、副首相はDUPが擁立するとみられますが、DUPはシン・フェイン党との協力には否定的で難航も予想されます。