米 ヒューレット・パッカード 最大３万人削減へ NHKニュース
アメリカの大手パソコンメーカー、ヒューレット・パッカードは１５日、全従業員のうち、最大でおよそ１０％に当たる３万人の人員削減を行うと発表しました。
ヒューレット・パッカードは主力のパソコン事業の不振が続き、パソコンの出荷台数の世界シェアでは、去年、中国のレノボ・グループに次ぐ２位にとどまり、３位のアメリカのデルの追い上げも受けています。
このため、ことし１１月には、パソコンやプリンターなどの個人向けの事業を行う会社と、大量のデータを保管するクラウドサービスなど法人向けの事業を行う会社に分割する方針で、大幅な組織の見直しを進めています。
メグ・ホイットマンＣＥＯ＝最高経営責任者は、「人員削減や会社の分割によって競争力を高めることで、世界の顧客からの要求にこたえられる」と述べ、業績の立て直しを急ぐ考えを示しました。
アメリカの調査会社によりますと、スマートフォンやタブレット端末の普及によって、ことしの世界のパソコンの出荷台数は、去年より８．７％減少する見通しで、市場が縮小する中でパソコンメーカーは厳しい競争を強いられています。
