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大手広告会社の電通グループは、今月までの1年間の決算で237億円の最終赤字になるという見通しを発表しました。赤字は2年連続で、海外を中心に大幅な人員削減を行うことになりました。

電通グループは、これまで未定としていた、ことし12月までの1年間の業績見通しを発表しました。

それによりますと、国際会計基準による収益は9287億円で、前の年度と比べておよそ11%減少し、最終的な損益は237億円の赤字を見込んでいます。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に企業が広告費を絞る動きが広がり海外事業の不振が続いたため、海外での人員の12%余りにあたるおよそ6000人を削減することになり、その費用として560億円を計上することが主な要因です。

国内でもすでに早期退職を募集し、退職する230人を個人事業主として業務委託を結ぶ仕組みを導入するなどしています。

電通グループは昨年度も海外事業の不振を理由に800億円を超える最終赤字を計上しましたが、新型コロナウイルスの影響で2年連続で大幅な赤字となる見通しとなりました。