アメリカとキューバの54年ぶりの国交回復に向けて両国の仲介役を担ったローマ法王のフランシスコ法王は20日、初めて訪問しているキューバの首都ハバナにある革命広場で大規模なミサを行いました。
この中で、フランシスコ法王は「『思想』ではなく『人』に奉仕することが重要だ。偉大な人物になりたければ、誘惑に負けることなく弱者に奉仕を続けるべきだ」と訴えました。
キューバでは、アメリカとの国交回復で経済の活性化に期待が高まる一方、格差の拡大が懸念されていて、法王の発言は、経済発展に取り残される弱者が切り捨てられないようキューバ国民に警鐘をならしたものとも受け止められています。
このあと、フランシスコ法王は、キューバ革命を起こしたフィデル・カストロ前国家評議会議長の自宅に招かれ、和やかな雰囲気で会談したということです。フランシスコ法王は、22日までキューバに滞在し、その後、アメリカを訪れ、オバマ大統領と会談するほか、議会や国連で演説する予定です。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150920#1442745447
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