日銀議事要旨「賃金上げに向けての環境作り必要」 NHKニュース
日銀が発表した、先月の金融政策決定会合の議事要旨によりますと、物価の動向について、多くの委員が、日銀が独自に算出する生鮮食品とエネルギー関連を除いた物価の指標が前の年と比べてプラス幅を拡大したことなどを挙げ、物価の基調は改善を続けているという見方を示しました。
そのうえで、2%の物価目標の達成に向けては、賃金の上昇を伴いつつ、緩やかに物価上昇率が高まっていくことが重要だとしたものの、多くの委員からは、企業の収益が過去最高水準のわりには賃金の上昇は緩やかにとどまっているという見方が示されました。
委員からは、大規模な金融緩和を着実に実施して、企業が賃上げをしやすい環境作りを一段と進めることが必要だとか、政府、経済界、労働界の代表による「政労使会議」などの場で企業に賃上げを働きかけることも重要になるといった意見が出され、日銀が物価目標の達成に向け、来年の春闘でのさらなる賃上げが重要になると認識していることが改めて示されました。
アングル:日銀、賃上げ継続へ「政労使会議」に期待 異例の言及 | Reuters
金融政策決定会合議事要旨(9月14、15日開催分) http://twme.jp/boj/01cU
Minutes of the Monetary Policy Meeting on September 14 and 15, 2015 http://twme.jp/boj/01cX