IMFは、先週、中国の通貨・人民元について、ドル、ユーロ、イギリスのポンド、それに日本の円の世界の4つの通貨と並ぶ主要通貨に加え、今後、加盟国とのやり取りなどに活用していく方針を決め、今月末の理事会で承認を求める予定です。
アメリカのルー財務長官は、15日、G20サミットに合わせて、トルコで中国の汪洋副首相と会談し、IMFが、人民元の金融市場での使い勝手が改善し、主要通貨の基準を満たしていると判断したことを支持する方向で検討していることを伝えました。
人民元を先進国の通貨とともに主要通貨に加えることは、すでにヨーロッパの各国などが支持していて、アメリカも支持する方向で検討に入ったことで、今月末のIMFの理事会では承認される見通しです。
一方で、ルー長官は中国に対し、人民元の為替レートの変動を通貨当局が管理せず市場に委ねるよう、改革の一段の加速を求め、輸出を増やすため意図的に人民元安に誘導することを慎むよう改めて求めました。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151114#1447497583
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