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公務員起業への道。: 大切なのは「公憤」、そして「お陰さん」。

起業をする、となるとやれ「ビジネス・モデル」だの、「資金調達」だのと勧めてくる専門家がいます。
大学でも経営論の学者先生たちがまずそう教えるようです。


ちなみにビジネス・モデルといえばこれ、ですね。
かの名著「ビジネス・モデル・ジェネレーション(Business Model Generation)」に記されている図です。

経営者、しかも創業経営者でないかぎり、意外に意識しないのがこのフレームワークです。
しかし過不足なく自社のビジネス・モデルを知らないと困ることがあります。
それは経営状況が悪くなりかけて、一生懸命に皆で「次の一手」を探す時のことです。


このフレームワークどおりに自社の状況を埋めていけば、「要するにウチの会社がやっていることはこれでしょ」という図が出来上がります。
あとはその図に基づきながら、「ここが弱そうだから、ここに梃子入れしよう」とか考えれば良いわけです。実に便利なものです。

しかし、実のところ「起業」の際、こんなビジネス・モデルは一切不要なのです。
なぜならば前回も書きましたが「よく分からないけれども、俺・私がやらなければどうする」とわけもわからずにとにかく突っ込むのが起業だからです。


「売り物」も「売り方」も全く分かりません。
それでも突っ走る。
それが起業(アントレプレナーシップ)の実態なのです。

私は外務省を自主退職して以来、原則として会食をする時、必ず私が支払うようにしています。
例えば相手が目上の裕福な方であるとか、あるいはどうしても状況が許さない時は別です。
そんな時は喜んでご招待を受けます。


しかしそんな時でも必ずすることがあるのです。
それは自分自身が探して、(時に忙しい中であっても)自分で買い求めた手土産を会食会場にまでお持ちすることです。

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