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改革主導のベトナム首相引退へ、次期書記長レースから脱落 | Reuters

複数の関係筋によると、ベトナムのズン首相(66)の政界引退が近づいているもようだ。ベトナム共産党大会で25日、指導部である中央委員会のメンバー候補から除外されることが承認された。これによって、同首相が次期書記長に就任する可能性はほぼなくなった。


ズン首相が24日に中央委員会の候補に指名されれば、次期書記長のポストをめぐり、現職のグエン・フー・チョン書記長の有力な対抗馬になるとの観測が広がっていた。


党序列トップの書記長に上り詰めるには同委員会のメンバーになる必要があり、ズン首相は事実上、道を閉ざされたことになる。共産党大会に先立ち、党上層部は4つの重要ポストの候補を指名したが、ズン氏はいずれからも外された。決定が覆ることはめったにないという。


複数の党関係者がロイターに対し、今回の党大会でズン首相およびチュオン・タン・サン国家主席の退任が承認されたことを認めた。


アナリストによると、首相を2期務めたズン氏は経済開放路線を進めたことで評価を受けているが、一段と影響力を増すことを警戒する党内保守派との間で溝が深まっていた。


ユーラシア・グループのクリスチャン・ルイス氏は、党幹部はよりバランスのとれた指導体制を望んでおり、「ズン氏のように個人の力に頼る政治は我慢ならないようだった」と話した。


ズン首相は公式には引退の意思もトップを目指す野心も表明していない。今年後半に新首相が正式に承認されるまで、現職に留まるとみられる。


元米外交官のベトナム専門家、デビッド・ブラウン氏は、新指導部の下では改革の進展が遅れる可能性があるとの見方を示し、「ズン氏は政権運営のしかたを心得ている。非常によく組織され、方針が明確だ」と述べた。